吉野弘「祝婚歌」

きのうの夜、NHK〈ニュースウォッチ9〉で、1月15日に亡くなった詩人 吉野弘さんの〈祝婚歌〉を紹介していました。

祝婚歌2
〈ニュースウォッチ9〉映像イメージ

吉野さんのお名前を知ってはいたものの、結婚披露宴で朗読されることが多いというこの詩はよく知りませんでした。41年前、吉野さんが47歳のときに、結婚のお祝いとして姪御さんにおくったものとのこと。まずはその詩文を。改行はNHKの映像にある額の内容にしたがいました。


 祝婚歌  吉野弘

 二人が睦まじくいるためには
 愚かでいるほうがいい
 立派すぎないほうがいい
 立派すぎることは
 長持ちしないことだと気づいているほうがいい
 完璧をめざさないほうがいい
 完璧なんて不自然なことだと
 うそぶいているほうがいい
 二人のうち どちらかが
 ふざけているほうがいい
 ずっこけているほうがいい
 互いに非難することがあっても
 非難できる資格が自分にあったかどうか
 あとで
 疑わしくなるほうがいい
 正しいことを言うときは
 少しひかえめにするほうがいい
 正しいことを言うときは
 相手を傷つけやすいものだと
 気付いているほうがいい
 立派でありたいとか
 正しくありたいとかいう
 無理な緊張には
 色目を使わず
 ゆったりゆたかに
 光を浴びているほうがいい
 健康で 風に吹かれながら
 生きていることのなつかしさに
 ふと 胸が熱くなる
 そんな日があってもいい
 そして
 なぜ 胸が熱くなるのか
 黙っていても
 二人にはわかるのであってほしい



番組で大越キャスターは、〈愚かでいるほうがいい/ずっこけているほうがいい〉という言葉に救われる思いがすると語っていましたが、私がグッとくるのは番組の最後に男性が朗読していた最後の8行です。下記の番組サイトで映像を見ることができますので皆様もぜひに。反省しながら(笑)。

NHK〈ニュースウォッチ9〉ピックアップ
(残念ながら配信が終了しています)
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tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 吉野弘 祝婚歌

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東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

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