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小説「リアスの子」

〈けせんぬまさいがいFM〉のツイート@kmsaigaifmによれば、今日の気仙沼は朝から穏やかな陽気とか。なによりです。気仙沼の冬の晴れた日の風景が思い出されます。

今日は一冊の本の紹介。表紙カバーには安波山からながめた気仙沼の風景。

リアスの子
『リアスの子』カバー

熊谷達也さんの新刊小説「リアスの子」(光文社刊)です。熊谷さんは仙台市で生まれ、登米町で育ちました。佐沼高校、東京電機大学を卒業後に埼玉県で中学校の教員となります。そして、インタビュー記事によれば〈30歳になるかならないか〉の頃に宮城県に戻り、気仙沼中学校で3年間勤めて最後の年に結婚したとのこと。その後、マタギをテーマにした小説『邂逅の森』で、山本周五郎賞と直木賞のダブル受賞を果たしています。これは私も読みましたが、重厚な小説でした。

さて、小説「リアスの子」のあらすじを光文社のサイトから紹介。

「大学卒業後、教師となった和也は埼玉の中学校をへて、故郷の宮城県に戻ってきた。都会とは異なる港町・仙河海市の中学校に赴任。のどかな雰囲気と濃密な人間関係にも慣れたころ、3年生の担任となる。新しいクラスには、転入生がいるのだが、その生徒・早坂希は、何かしら問題を抱えているようだった。そこで、陸上部の顧問でもある和也は教え子たちに一役買ってもらおうとするが……。
かつて気仙沼の中学校で教壇に立っていた著者が、教師と生徒における「信頼」という小さな積み重ねの大切さを丹念に描く。」

引用は以上です。
物語の舞台は港町・仙河海(せんがうみ)市。もちろん気仙沼がモデルになっています。市名のほかにも様々な地域名、地区名が言い換えられています。安波山は泰波山(たいばさん)、南町は南坂町、唐桑は唐島とか。

私もそうでしたが、気仙沼の地理をよく知る人は、この物語を普通の小説のようには読めませんね。生徒や先生の言葉づかいも〈気仙沼弁〉ですし、どうしても、気仙沼の実際の場所や道路を連想してしまうのです。登場する飲み屋は以前は南町にあった〈佐武(さぶ)〉がモデルではないかとか。

いずれにしても、ここに描かれている気仙沼は、大津波に襲われるまえのもの。表紙に描かれた風景も同様でしょう。そんなことや自分の気仙沼中学時代の風景を思い出しながら、何度かグッときつつ読了。気持ちの良い読後感が残りました。

この熊谷達也さんの「リアスの子」、是非お読みいただければと。

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ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 リアスの子 熊谷達也

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プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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