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抑制のエネルギー

25日、上越新幹線を利用した際に、JR東日本の車内誌『トランヴェール』6月号を手にしました。
その特集は「共に。~東日本、明日へのメッセージ」。
これまで同誌に寄稿してきた作家の方々がエッセイを寄せていました。

そのなかに、村松友視さんの文章がありました。

そのなかで村松さんは、一関のジャズ喫茶「ベイシー」(ここは色川武大/阿佐田哲也さんゆかりの店でもあり、一度寄ってみたいと思いながら、いまだ果たせず)のマスター菅原正二さんとの震災後のやりとりの後に、テレビでみたひとりの女性について書いています。

「いま何が一番欲しいですか」と問われ、「いま何がって……」と口ごもり、とまどいと苛立ちと怒りの中で困惑したあげくの痙攣の表情をあらわし、「ごめんなさい……」と言葉を途切らせ顔をそむけた、テレビ画面に映る中年の女性について。

私もそのテレビ映像をたしかに見ていた。見ていてつらかった。

村松さんは次のように続けます。

「 抑制ばかりしないで本音を叫んでもいいのに……という被害者への意見も正しいと思うが、その抑制に 叫ぶよりも強いエネルギーを感じるのもたしかなのだ。抑制の底には、自分よりも悲惨な状態にある人々への配慮が沈んでいるのであり、叫べとすすめるより、いま私たちがするべきことは、その抑制の心の奥にあるけしきを想像することであろう。」

同感。
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テーマ : 東北地方太平洋沖地震義援金、災害援助
ジャンル : 福祉・ボランティア

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プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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