内湾の防潮堤問題

きのう20日の河北新報に気仙沼の内湾地区における防潮堤問題についての記事が掲載されていました。

河北内湾堤防
河北新報配信記事のイメージ(一部)

リード文はつぎのとおりです。
「東日本大震災後、宮城県内で建設が計画されている防潮堤のうち、気仙沼市中心部の内湾地区での計画が暗礁に乗り上げている。宮城県は海面からの高さ5.2メートルの防潮堤整備を目指すが、住民は「港町の風情を損なう」と強く反発。有効な打開策を見いだせないまま、議論は足踏み状態が続いている。」

河北新報8月20日配信記事

詳しくは、配信記事を読んでいただきたいと思いますが、要旨を紹介しておきます。

まずは8月6日に気仙沼市役所の会議室で行われた村井嘉浩知事と約50人の住民との3時間にわたる意見交換会の紹介。〈知事と住民による対話は、見解の隔たりだけを確認して終わった〉としています。そして次に、気仙沼商工会議所の臼井賢志会頭や、知事など県関係者の話を紹介しています。

〈臼井会頭は「魅力あるまちづくりを進める上で防潮堤は要らない。コンクリートの構造物ができれば、このまちは死んでしまう。容認できる堤防高はせいぜい腰の高さだ」と言い切る。
県は「防潮堤は生命や財産を守るために不可欠だ」と譲らない。堤防高は、数十年から百数十年に1度の割合で発生が予想される明治三陸津波級に対応するために設定されており、「妥協の産物で、科学的な根拠がないのに下げるべきでない」(村井知事)という。
ある県関係者は「国の復興予算があるうちに整備しなければ、今後造りたくても造れなくなる」と懸念する。5.2メートルの堤防高は変えず、堤防上に遊歩道を整備したり、壁面に透明のアクリル板を設けたりすることで海への眺望を確保する案を住民に示している。〉

記事は、間に立つ気仙沼市も対応に苦慮していると続けます。内湾の防潮堤計画は県の事業として行われるからです。余裕高(1メートル)分を下げる案や、住宅のない一部地区を無堤化する案を県に投げ掛けているものの、県は難色を示しているといいます。そして最後に気仙沼市幹部の言葉を紹介しています。

「柔軟性を持って議論しないと、まとまるものもまとまらない。われわれは合意を形成しようと頭を悩ませているので、県は少なくとも市の案ぐらいまでは譲歩してほしい。住民にも市から話をして合意点を探りたい」

記事の紹介は以上です。まさに〈暗礁に乗り上げている〉とか〈足踏み状態〉ということなのでしょうが、私は県の姿勢があまりにもかたくなであるように感じます。そして、県の提案に対して魚町や南町の多くの人が〈壁面に透明のアクリル板を設けてどうすんのっさ〉と感じているのではないでしょうか。

7月22日ブログ「防潮堤高引き下げへ」(市の要請内容)
8月9日ブログ「県知事の強硬姿勢」
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気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

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