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揺れる「防潮堤」

先日の日曜日8月4日の午前11時過ぎ、TBS〈サンデージャポン〉からテレビ朝日〈報道ステーションSUNDAY〉にチャンネルをかえたら、気仙沼の唐桑・舞根(もうね)の畠山信さんが森というか林のなかで長野智子キャスターからインタビューを受けていました。あわてて録画。特集「賛否に揺れる〈防潮堤〉」の中の〈もう防潮堤はいらない!街が計画撤回した理由〉。

テレビ朝日防潮堤
8月4日テレビ朝日〈報道ステーションSUNDAY〉

以下は、録画した内容から小田が発言を書き起こしたものです。

(畠山信さん/NPO法人「森は海の恋人」副理事長)一番重要なのは腐葉土ですね。落葉樹林帯というのは、一年に一度葉っぱがドサッと落ちますので、それが何層にも重なって、発酵するというか腐っていくわけですけれども、その層を通った水というものが非常に海の食物であるプランクトンを育てるには重要な役割を担っていると…。森は森だけとか、海は海だけっていう切り離した考えというものは、もう、自然の中にはないですので、「流域」という海から山までひとつの単位になる…。

(ナレーション)海と山はつながった一つの環境のなかで息づく。それをさえぎる防潮堤はそのあり方を十分議論する必要があると語る畠山さんに、防潮堤問題はどううつっているのか。

(畠山)全部の防潮堤がいらないと言っているわけではなくて、必要な場所にはつくる、不要だと思える場所にはつくらないという、そういう選択の幅が、いま住民には与えられてないので、住民の意向がそこに反映されないのはいかがなものかなあと思いますが、一方で、住民の中でもそれを自分たちでまとめようという、そういう輪ができないというところにも問題があると思いますね。(長野智子さん/メインキャスター)必要か必要でないかを決めるのはまず住民の意思であると。(畠山)もちろんです。(長野)そのためには、住民同士でまず意見をまとめなければいけないと。(畠山)それが一番の近道でありますし、みんなが納得いく形、角がたたない形だと思いますね。
(ナレーション)復興の足かせのひとつとも言われる防潮堤問題。それは今、大きな転換期を迎えている。

以上がビデオ取材内容で、以下はスタジオでの4名の発言要旨です。

(長野)奥尻島の田中副町長は「復興というものにはゆっくりやるべき事と急いでやるべき事の両方がある。急いでやるべき事は衣食住や町並み、ゆっくりやるべき事は一次産業を考えた防潮堤を含めた復興もあるんです」と語っています。田中副町長は「ゆっくり考えなかったことの反省」、それを東北の人に教えてあげたいとおっしゃっていました。
(後藤謙次さん/コメンテーター、政治ジャーナリスト)相馬の防潮堤林計画の紹介など。
(星 浩さん/朝日新聞社特別編集委員)防潮堤があれば安心というところもあれば、いらないけど高台に移転しましょうとか、地域の人が議論して防災のあり方を決めていくといったやり方があって、国はどちらかといえば、それにアドバイスしていくという役割に徹底した方がいい。あんまり、国土強靱化でまたじゃぶじゃぶお金を出して、浜辺が全部コンクリートだらけになるっちゅうのもどうかという気がしますよね。
(長野)地域の方には、ばらばらに住まわれている方もいて、これをまとめるのもひとつの課題かなというふうに強く思いますしね。
(富川悠太さん/アナウンサー)その間に行政がやっちゃうというようなことがないようにして欲しいですよね。

以上で、番組はつぎの話題に移りました。

見られなかったところでどんな話があったのだろう。ネットで調べてみると、つぎのサイトに要旨が紹介されていました。資料ということで以下に引用しておきます。

テレビ情報サイト「TVでた蔵」

〈賛否に揺れる「防潮堤」 奥尻20年目の真実〉
「津波の被害を受けた奥尻島では14キロに渡って防潮堤が作られている。そしてこのような防潮堤が震災で被害をうけた東北にも建設されようとしているが賛否両論がでているということで特集をした。

宮城・気仙沼市の三陸復興国立公園では防潮堤の建設が予定されていた。約9.8メートルの高さの壁を約2キロの海岸線に渡って建設する予定でこのようなところが78か所あるといいそのうち56か所で住民の合意を得ているという。
村井嘉浩県知事は許された時間の範囲内でやるなどと述べており岩手県では約2810億円かけ64.8キロに渡って防潮堤の計画がされている。そして宮城県でも約5000億円、228.6キロに渡って計画されており、福島県もいれると約368キロの規模となり予算も未定の福島を除き7810億円となっていた。

防潮堤の計画は賛否両論あるというが同じ事が奥尻島でも起きていた。1993年に起きた津波で被害をうけ島では住人の流出を避けるため見舞金などを配布していた。しかし若者の都会への流出もあり4711人いた人口も2972人まで減っていた。そして防潮堤などの建設に770億円かかりそのうち島では158億円を負担したため財政を圧迫する事態となっていた。
防潮堤の建設で島では失うものも大きかった。高い壁のせいで景観が悪くなり、そしてウニなどが捕れ宝の島ともいわれた島だったが建設後に漁獲量が激減。防潮堤の影響で海に異変が起きていた。

防潮堤の建設以降漁獲量が激減したということで北海道大学・松永勝彦教授が海を調査した。海岸から100メートルのあたりには岩が真っ白になっており生物もほとんどいなくなっていた。松永教授は「磯焼け」が起きていると話し、ウニなどは海藻で育つため磯焼けがおきると育たないという。
原因を松永教授は「表面地下水」が流れていないためと分析。そしてその理由を防潮堤以外考えられないと話した。そこで表面地下水のことを詳しく解説した。海の生物に必要な栄養素を含んだ地下水のことで通常は山などから栄養を含んだ地下水が海に流れこむのだが防潮堤がせき止めてしまい海へ栄養分が流れなくなっているという。
こうした中、防潮堤計画を撤回させた町があった。気仙沼市舞根ではカキの生育が盛んなこともあり養殖業者の畠山信さんは生育にはプランクトンの育成が必要だといいそのためにも自然の流れが保たれている必要があると話した。そして防潮堤建設も不要な場所には造る必要がないと話したが住民にはその選択幅がないと語った。」


引用は以上です。最後の畠山信さんの発言が冒頭に紹介した書き起こし内容につながります。かなり力の入った特集ですね。スタジオでの話などを聞いていると〈ちょっと違うな〉と思う部分もあったりするのです。たとえば〈浜辺が全部コンクリートだらけになるっちゅうのもどうかという気がしますよね〉の〈浜辺〉っちゅうのが気になったりね。ま、細かいことなのですが。

〈サンジャポ〉のバカ話を見て笑っていずに、もっと早くから見てればよかった。と反省した日曜日の午前11時半(笑)。

2012年6月27日ブログ「舞根の防潮堤計画」
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テーマ : 東北地方太平洋沖地震義援金、災害援助
ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 報道ステーションSUNDAY 防潮堤 防潮堤を勉強する会 森は海の恋人 畠山信

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気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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