現代版万里の長城

気仙沼での防潮堤計画について様々な議論があることは皆さんご存じの通りです。18日の「復興フォーラム」でも菅原茂市長から行政としての考え方が紹介されました。

大津波のたびに経済基盤を失ってしまうのでは気仙沼の発展的な未来はないという市長の話は理解できるのです。また、防潮堤計画が定まらないと国の予算を使っておこなう復興事業が進まないという行政としての苦しさもわかる。前回と今回の2度のフォーラムで市長の話を聞いての印象はかわらないのですが、それでもなお〈なんか違うのではないか〉という思いが残ります。

この防潮堤(堤防)問題は気仙沼だけのことではなく、国としての問題であるはずなのに、新聞などではあまり取り上げられておりません。私は、国民的な議論がなされていないと感じています。そんななか、講談社が提供するネットメディア「現代ビジネス」で、日本経済新聞出身の経済ジャーナリスト磯山友幸さんが、巨大堤防問題について書いていましたので紹介します。

万里の長城
「現代ビジネス」記事画面イメージ

タイトルは〈これがアベノミクス「機動的な財政出動」の現実なのか!? 住民無視で着々と進む現代版「万里の長城」を歩いてみた〉。

現代ビジネス/磯山友幸「経済ニュースの裏側」

筆者の磯山さんが取材したのは、宮城県名取市閖上から車で南へ20分ほど、仙台空港の南に位置する岩沼市寺島というところ。4枚の写真が掲載されていますが、まさに巨大。いつのまにかこんなものができあがっているのです。

記事は4頁にわたっていて、見にくいかもしれませんが、ぜひお読みいただければと。ここでは結びの言葉を紹介しておきます。

「東北地方でも、リアス式海岸や沿岸部の町の場合、高さが11.4メートルもあるさらに巨大なものが計画されているという。もちろん、町と海を謝絶するそんな壁には大反対が巻き起こる。そうした反対の声が起きにくい住民の少ないところから、既成事実を積み上げるように巨大堤防の建設が進んでいるのではないか。そんな印象を強くした。

北方異民族の侵入を防ぐために作られた中国の万里の長城は、数千年の時を経て、世界遺産になっている。東北の被災地で着々と進む現代の“万里の長城”は宮城県民など被災地域の住民が誇る遺産となり、コンクリートの壁が東北を代表する風景になるのか。地域住民ばかりでなく、国民全体が議論すべきことだろう」

引用は以上です。「現代ビジネス」は影響力、波及力をもったメディアです。この磯山友幸さんの論考をきっかけに、少しでも多くの人に、国としての巨大防潮堤のあり方を考えてほしいと思っております。
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テーマ : 東北地方太平洋沖地震義援金、災害援助
ジャンル : 福祉・ボランティア

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気中20回生支援会

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東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

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