気仙沼モノクローム

録画していた小津安二郎監督の『東京物語』を先日やっと見ることができました。

これは、4月から始まったNHK BSプレミアム「山田洋次監督が選んだ日本映画の名作100本」の第1回目として放送されました。デジタル・リマスター版ということで、その画質に期待していたのですが、さほどのことはありませんでした。ま、原版フィルムは火災で失われ、複写フィルムからのリマスターですからね。

笠智衆や原節子が主演し、小津の代表作のひとつとして評価されているこの映画。冒頭と最後に、老夫婦が暮らす広島県尾道の風景がうつるのですが、これがなかなかいいのです。
坂道が多いことで知られる尾道ですが、ちょうど陣山から魚町の家並みをなめつつ気仙沼湾をながめた感じと似ているのです。それをずっと古くした感じ。わかるかなぁ、わかんねぇだろうなぁ~(by 松鶴家千とせ)。

実はこの5月に妻の実家の片付けに行ったとき、2階から津波でぬれた『けせんぬま写真帖』を“救出”してきました。1977年に気仙沼商工会議所が発行したこの本には、明治・大正・昭和の気仙沼の古い風景がたくさん紹介されています。そのイメージがまだ頭のなかに残っていたんですね。

『東京物語』の公開年は私の生まれた年の一年後、1953年。
その少しかすれがちなモノクロームの映像に、自分が生まれたころの気仙沼の幻影が重なったのでしょう。
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東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

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