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リアスのアーク2

リアス・アーク美術館の新たな常設展示「東日本大震災の記録と津波の災害史」と同美術館の学芸係長である山内宏泰さんについては、4月11日のブログでも紹介しました。その山内さんが、22日(月)の日本経済新聞の文化欄に寄稿していました。

日経
4月22日付日本経済新聞の記事イメージ(クリックで拡大)

文章を抜粋して紹介します。

「着のみ着のままで避難所に逃れ、そのまま半年余りを過ごした人も多い。役所や学校にこもり対応に明け暮れた人もいただろう。自宅を探そうとして危険だと留められたケースもある。一方、メディアで報道されるとのは気仙沼・鹿折地区に打ち上げられた大型船や南三陸町の防災庁舎といった「象徴的」な現場ばかり、気がつけば自分の町内は忘れ去られたまま、更地になったと感じる人は少なくないのである。」

自身や当時の副館長川島秀一さんの被災についても書いています。

「私たち職員の多くも被災している。三陸地帯の漁撈(ぎょろう)史が専門で当時、副館長を務めていた川島秀一氏も母親を亡くされた。自宅は津波で流され、門柱くらいしか残らなかった。自宅跡を調査中、愛用の電動鉛筆削りを見つけ、喜ぶ川島さんの姿が目に焼き付いている。
気仙沼の内湾にあった私の自宅も流れてきたオイルタンクに直撃された。鉄骨4階建て相当のビルが根こそぎなくなっているのを見た時には「嘘だろう」とと絶句。10年前、仲介した不動産屋が津波を心配する私に「一時避難所にもなっているこれがダメなら市内は全滅」と明るく話していたのを思い出した。」

最後にリアス・アーク美術館の役割について述べ結びとしています。

「震災前の2006年、私は明治三陸大津波(1896年)を題材にした展覧会を手掛けた。ところが、市民からの反響はほとんどなかった。危機感がまるで失われていたのである。ここ三陸は数十年に一度、津波に見舞われる。つまり、津波は「未曾有」の災害ではないのだ。私たちには震災の経験を次代に伝える義務がある。リアス・アーク美術館はそのための拠点であり続けなければならないと痛感している。」

この日経新聞朝刊最終面の文化欄は、人気連載「私の履歴書」も掲載されるなど、媒体価値の高い紙面。この山内さんの寄稿文も多くの人が読んでくれたと思います。
リアス・アーク美術館に、気仙沼の方々はもちろんのこと、全国から多くの人が足を運んでくれることを願っております。

4月11日ブログ「リアスのアーク」
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テーマ : 東北地方太平洋沖地震義援金、災害援助
ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 気仙沼高校 リアス・アーク美術館 山内宏泰

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プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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