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気仙沼小唄の記憶

6月17日、本ブログのコメント投稿欄でアカウント名「かねふと」さんから質問がありました。「小田先輩、ご無沙汰しております。気仙沼の曽根です。「気仙、気仙沼、良い良い港 鰹万両、シビ万 万両 浜の甚句でまた夜が明ける」この音頭の名前や謂われは分かりませんか?]

公開コメントなのでご覧になった方もいるかと。そして、私はつぎのように返信。「曽根さん、元気なご様子でなによりです。昭和27年/1952年発表と思われる「気仙沼小唄」ですね。つぎのブログで紹介しております。私は同年3月生まれですが、気中21回生の曽根さんもこの年だったのでは」

返信に記したように曽根さんは一年下の気中21回生です。実家は以前のエースポート向かいの鮮魚店「かねふと唐桑屋」。つまり魚町や南町の同じ風景を見て育った同じ世代です。

曽根さんへの返信に記した「つぎのブログ」を再掲します。


2018年8月2日ブログ再掲

気仙沼小唄の歌詞

(2018年)7月21日に川村さんという方からブログへのコメントをいただきました。「ラッツォクの灯」 のページへの投稿になっていましたが、その内容に関することではなく「気仙沼音頭」についてつぎのように書かれていました。

〈 初めてお便りします。私は気仙沼出身で団塊の世代ですが、子供の頃踊った盆踊りは「気仙沼小唄」だと思います。作詞は同級生栗原さんのお父さんだと聞いています。♪ 気仙 気仙沼 良い良い港 かつお万漁 しび万 万漁 ……。しっとりした良い唄でした。無くなって残念です。ネットに動画がありました。ブログこれからも楽しみにしています〉(投稿引用は以上)

これを読んで、三橋美智也さんの「気仙沼音頭」はこのブログでも紹介したけれど「気仙沼小唄」のことをすっかり忘れていたことに気づきました。そんなことで、本日は「気仙沼小唄」の歌詞を紹介します。みなとまつりも近いことだし。

以前に「気仙沼音頭」を調べたときに知ったネット情報に、レコードに付された歌詞画像がありました。レコードA面が気仙沼音頭でB面が気仙沼小唄。そして気仙沼市史にも「気仙沼小唄」に関する次の記載があります。(「気仙沼市史」補遺編/スポーツ・芸術 p335)

〈昭和26年(1951)5月に気仙沼観光協会が商工会議所の後援で歌詞と作曲を募集。鼎が浦高校定時制教諭 菊地勤の作詞が入選、作曲は栗原勤(この市史の記述は誤りで正しくは栗原勉だと思います)である。この振り付けを舞踊家石井漠に依頼、7月16~17日、公民館で発表会がおこなわれた。〉(引用は以上)

発表会が7月16~17日と記されていますが、この10日後の7月26日には第1回みなと祭りが開催されています。気仙沼文化史年表には、「気仙沼小唄」の決定は7月4日と記してありましたので、7月16~17日は発表会を兼ねた練習会だったのかもしれません。

市史の本文記述の後に歌詞が紹介されているのですが、1番から3番までで4番はないなど、レコード付属の歌詞との違いがありました。ここでは、レコードでの記載内容をベースに歌詞を紹介します。


◎気仙沼小唄

1
気仙 気仙沼 よいよい港
かつお万両 しび万両
河岸の甚句で 又夜が明けて
ソレサ入り来る(ヨイショ)大漁船
(ヤンレホントに大漁船
トコドッコイ ドッコイナ)
(以下唄ばやし略)

2
浜見山から 港を見れば
浦に黄金の 花が咲く
出船松前 はいるは上総
ソレサ紀州は(ヨイショ)泊り船

3
浦の港に 灯ともし頃は
柏の岬に 夕日が映えて
明日も日和か 出船の唄に
ソレサかもめも(ヨイショ)沖で鳴く

4
気仙 気仙沼 七坂八坂
白い鴎の 飛ぶ海に
船が出て行く メリケン船の
ソレサ別れの(ヨイショ)笛がなる


歌詞は以上です。〈柏の岬〉は柏崎(かしざき)のことでしょうか。きれいな語感。レコードの歌詞で〈しび万両〉としている部分を市史では〈しび万々両〉としています。川村さんの歌詞の記憶も〈しび万々両〉でしたね。念のために申し添えれば、〈しび〉は鮪(まぐろ)。唐桑地区鮪立(しびたち)の鮪です。

ネット上にレコード音声だけというのは見当たりませんでしたので、コメントにもあった動画を紹介しておきましょう。震災の翌年 2012年の目黒のさんま祭で収録された映像だと思います。気仙沼出身の日本舞踊家 花柳寿々菊(すずぎく)さんがちらっとうつっているところをみると、その社中や気仙沼出身者のみなさんのご協力があったのだと思います。編集されている関係で、歌詞の順番は上記歌詞と異なっています。





気仙沼音頭とはまたちょっと違った静かな趣を感じますね。この唄を聞いていると私が小さな頃の港まつりで婦人会のみなさんが踊っていた風景を思い出します。みなさんも「気仙沼小唄」「気仙沼音頭」のメドレーで昭和のみなとまつり気分を味わってみてはいかがでしょうか。三橋美智也さんの「気仙沼音頭」は下のリンクにて。



気仙沼音頭/三橋美智也(YouTube)



2014年8月4日ブログ「気仙沼音頭の歌詞」


再掲内容は以上です。


曽根さんにはTwitterのダイレクトメッセージでも返信しました。それに対しての曽根さんの返信に「気仙沼小唄でしたか。幼少期から散々聞かされてきたので頭にこびりついています」とありました。

〈頭にこびりついている〉という感覚はよくわかります。催眠術師に「気仙沼音頭」や「気仙沼小唄」を流されて、〈あなたは~いま~、昭和の時代の気仙沼にいま~す〉などと術をかけられたら、一発でタイムトラベルというか、トリップ状態(これは今や死語かな)におちいることでしょう。

今年の気仙沼みなとまつりは第71回目。8月5・6日の開催です。「気仙沼小唄」や「気仙沼音頭」も流れてほしいですね。

かねふと/曽根さん、おかげで「気仙沼小唄」を思い出すことができました。ありがとうございます。先日のチリ地震津波に関するツイートはあらためて紹介させてもらいます。そんなこんな、すべてが懐かしい。
 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 気仙沼小唄気仙沼音頭

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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