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統合計画 説明不足

6月2日の三陸新報に、気仙沼市立条南中学校と気仙沼中学校の統合準備会が5月31日に始まったとの記事が掲載されていました。その後、どうしたかなと思っておりましたので、まずはよかった。

〈その後〉というのは、5月9日の気仙沼市議会における両校統合に関する条例改正案可決の後という意味合いです。この市議会の議決については、5月10日の三陸新報がつぎのように伝えていました。

5:10

三陸新報5月10日記事の一部イメージ


この記事のなかに気になる記述がありました。4月12日の条南中学校区の地区懇談会で統合への了承が得られた後に、条南中学の一部生徒から統合反対の署名が気仙沼市教育委員会などに出されたというのです。

私は、ちょっと面倒なことになったなと感じました。話がこじれなければよいがと。そんなことで、部外者である私は意見を控えておりました。一部生徒からの署名というのも詳細がわからないだけになんとも微妙な印象。これ以上はさわるべきではないのでしょうね。

上掲の記事の翌日5月11日の三陸新報では、阿部容典さんの署名記事が掲載されました。

5:11

三陸新報5月11日記事の一部イメージ


阿部記者は、2022年8月28日の三陸新報「ニュースを追って」で、「支援ピアノのその後」を伝えてくれました。学校関係を詳しく取材されているのでしょう。このブログでも記事を紹介しました。

5月11日の記事は、条南中と気仙沼中の統合問題の現状と課題をわかりやすく説明していると思います。そのなかに、市教育委員会の考えが紹介されていました。「これまでの統合議論は、保護者、地域住民が主体だった。子供を議論に巻き込むことは、子供同士の分断を招きかねず、配慮しなければならないとの思いが市教委には強くあった」と。

子供を議論に巻き込むことはしないという考えは理解できます。私は、統合に対する意見を生徒にたずねる調査などもすべきではないと思っています。たとえば、結果公表をするしないは別として、単純な賛否が51:49になったことを想像してみれば、その扱いの難しさを理解していただけるでしょう。

結局、生徒に対しての説明が不足していたということなのでしょうね。

しかし、説明が不足しているのは生徒に対してだけでしょうか。統合計画に関する市民に対しての教育行政側からのコミュニケーションが決定的に不足しています。

小中学校統合に関する「気仙沼市義務教育環境整備計画見直し」の日付は2016年5月。7年も経つのに、そのわかりやすい説明が市のサイト上になぜないのか。大人の市民に向けた説明がしっかりとなされていれば、それを小学生向け、中学生向けにわかりやすい内容とすることもできるはずです。

5月11日の三陸新報記事には「教育委員会が条南中の全校生徒に対する説明会を開き、教育長が不安を抱かせたことを謝罪するという異例の事態となった」とありました。

教育委員会の条南中生徒に対する説明会では、気中との統合目的や意義も〈中学生向け〉にわかりやすく話されたことでしょう。その内容を広く市民にも伝えたらどうでしょうか。〈大人向け〉に書き直す必要もないでしょう。

皮肉ではなく、本当にそう思っています。

2022年12月13日ブログ「条南中の統合問題」
4月17日ブログ「条南中の統合合意」

◎河北新報の記事

この条南中と気仙沼中の統合計画については、5月27日の河北新報オンラインでも記事を配信していました。〈リポートみやぎ〉というニュース枠で有料記事(登録すれば1日1本までは無料)ですので、地元紙とは違った視点を期待したのですが、正直ものたりなかった。記事の後半部分を引用します。

〈 残る再編計画も難航している。当初2017年4月までの統合を目指した月立小と新城小、21年度までを目指した大島小と鹿折小、大谷中と階上中の計画は凍結状態にある。関係者によると「地域の象徴が失われる」といった声が根強く、市教委は本年度、再編の進め方を再検討する方針だ。
 ある市議は「人口減少を考えれば統合はやむを得ないが、既存の地域コミュニティーを壊すことがないよう配慮してほしい」とくぎを刺す。〉(引用は以上)

地元の学校が統合によって閉校されることに対して「地域の象徴が失われる」という声があるのは当然でしょう。その気持ちはよくわかります。しかし、そうした地元の声も十分にわかったうえで定めたのが2016年5月の「気仙沼市義務教育環境整備計画見直し」だったと思います。

この藤井かをり記者の署名記事からは、統合やむなしとしなければならない地元の苦渋が十分には伝わってこないような。また、末尾をある市議の話を引いて〈くぎを刺す〉としたのも残念。教育行政に対しての〈くぎ〉であると思うのですが、複雑な課題、問題に対しての刺さり方がなんとも浅いというのが率直な印象でした。

取材を受けた市議も小中学校の統合がなかなかに難しい課題であることは承知のはず。そのうえで、今後の地域コミュニティの存続についての方策など、どのような意見をもっているのかを知りたかった。

なんか話がしつこくなってごめんなさい。藤井記者には、是非この統合計画に関する取材をさらに進めて、河北新報らしい記事の執筆、掲載を期待しております。どうぞよろしくお願いいたします。

4月25日ブログ「河北新報 藤井記者」

 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 条南中学統合問題

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

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