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うしろめたさの感情

5月24日に気仙沼市民会館でおこなわれた『すずめの戸締まり』上映会では新海誠監督の舞台挨拶がありました。どんなことを話してくださったのだろう。そう思って、私が気づいた範囲での配信記事などをこのブログでも紹介しております。

そしてきのう5月31日の三陸新報には、新海監督の挨拶要旨を紹介する連載記事が掲載されていました。昨日と本日そして明日の3回連載でしょう。

この連載記事にもとても興味深い話がたくさんありますが、本日は、きのうYahoo!ニュースが配信してくれた毎日新聞の記事を紹介します。


見出しに〈監督の「うしろめたさ」〉とありました。〈舞台あいさつに訪れた新海監督は、作品の根底にある「被災地へのうしろめたさ」と「東日本大震災にとらわれ続けてきた」胸の内を語った〉と。

詳しくは記事を読んでいただきますが、新海監督はつぎのように語ったそうです。

〈12年前の地震発生時、東京でアニメを作っていたという新海監督は「どうして自分たちでなく東北だったんだろう、といううしろめたさがずっとあった」。もしも自分が被災者と入れ替わったら、と考えて16年に「君の名は。」を製作し、19年には震災が基底にある「天気の子」を作ったが、その思いは消えずにいたという。〉(引用は以上)

◎「おかえりモネ」の連想

この東日本大震災をめぐる新海監督の「うしろめたさ」の気持ちを知って私が連想したのはNHK「おかえりモネ」のことでした。

主人公であるモネが、〈あの時に、ここにいなかった〉ということから生じる複雑な感情。それは、このドラマの脚本を担当した安達奈緒子さんの気持ちとも重なっているのではないかと思います。

2022年11月3日に気仙沼のPIER7でおこなわれた同ドラマ演出陣のおひとり梶原登城さんのトークイベントがありました。その内容を紹介した三陸新報の記事に、〈梶原さんは脚本家の安達奈緒子さんがドラマ中盤まで「震災」という言葉を使えなかったことに触れ、「安達さんは、震災を経験していないことに引け目を感じ、軽々しく使用できずにいた」〉とありました。このことについては、つぎのブログで記しております。

2022年12月16日ブログ「梶原登城さんの話」

「うしろめたさ」の感情というのは、気仙沼で大震災を経験したひとたちとも無縁ではないでしょう。それだけに上映会後の新海誠さんの気持ちの吐露は多くの人の心にしみいったと思います。

新海誠監督の『すずめの戸締まり』は、NHKドラマ『おかえりモネ』と同じく、気仙沼にとってとても大事な作品となりましたね。本日はそのことをお伝えしたく。


なお、毎日新聞記事の写真には会場後部壁面にはられた横断幕がはっきりうつっていてうれしかった。「すずめの戸締まり」新海誠監督 ようこそ気仙沼へ。

舞台上部にも掲げられた横9メートルのウェルカムバナーは、ホタルの会のメンバーのひとりで書家の武山櫻子さん(3年9組)が揮毫しました。櫻子さん(というか同級生にとっては美加(みゆき)ちゃんだけど)によれば、上映会後、新海監督からのご所望があり、2枚とも会のメンバーで梱包して送ったとのことです。〈ようこそ気仙沼へ〉という皆さんの気持ちが監督にしっかりと届いたようです。

5月30日ブログ「新海誠監督に感謝」

 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : すずめの戸締まり新海誠おかえりモネ

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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