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すずめの戸締まり

4月28日、アニメーション映画「すずめの戸締まり」の新海誠監督がつぎのようにツイートしていました。5月28日に気仙沼でおこなわれる同映画の上映会で舞台挨拶をしてくださるというのです。本当におどろいた。



「すずめの戸締まり」に、主人公らの雨宿り場所として気仙沼「道の駅大谷(おおや)」が登場することは皆さんすでにご存じのこと。「気仙沼さ来てけらいん」の2022年11月の記事で詳しく紹介されています。

新海監督のツイートでは、気仙沼を訪れる理由を〈映画館のない気仙沼市で上映を行なっている「気仙沼の文化を支えるホタルの会」から熱心なお手紙をいただき〉と記しています。その手紙の抜粋内容も紹介されていました。引用させてもらいます。(改行を省略しました。)

〈 この映画は、気仙沼などで被災された方が見るのと、ほかの方が見るのとでは思いが違うと思います。それは、自分のこととして思うことと、作品として見ることの違いかもしれません。老若男女でも相当違うでしょう。ただ、思うことは、ここで被災された直接の被災者がいて、親戚、仲間、知人に被災者がいて、テレビ等で流れた映像、情報の後、すぐにこの地に駆けつけてくれた多くの人がいて、物心を届け、遠くからひたすら被災者、被災地のために涙し、祈りを捧げてくれた日本、世界の人々がいる。このすべての人々もまた、心を痛めた被災者だと思えるのです。新海監督もそのお一人であると思います。〉(引用は以上)

この〈熱心な〉、つまり熱い気持ちが新海監督の気持ちを動かしたのですね。

◎ホタルの会とは

今回の上映会の主催は、石巻市の「オカダプランニング」さんです。同社サイトによれば、160年続く芝居小屋(昭和23年より映画館)を経営していましたが、東日本大震災で跡形もなく流されてしまったとのことです。その映画館の名が「岡田劇場」なのでしょう。

上映会の特別協力クレジットに「気仙沼の文化を支えるホタルの会」の名がありました。このブログではこれまで2度、ホタルの会が企画した上映会を紹介しております。そこで紹介した内容を総合して同会の概要を以下に。

「気仙沼の文化を支えるホタルの会」は、(2013年のブログで12年前と紹介していますのでたぶん)2001年に市民有志で結成されました。その後も、「映画館のない街に、映画文化を提供する機会を与え、 気仙沼市民に映画を通して安らぎ・夢・希望を提供することにより、 明るい街づくりと気仙沼地区の文化の向上に寄与すること」を目的に、映画の上映会や講演会を行ってきました。

会長は、2018年6月に「北の桜守」の上映会を開催したときにお名前のある菊田清一さんだと思います。(5/4追記:5月3日の三陸新報の記事によれば、現会長は佐藤光一さんでした。上記の手紙も佐藤会長によるものとのことです)

この〈ホタルの会〉では気中20回生がいろいろと活躍しています。以前に事務局として名前があった昆野牧恵さん(3年11組)をはじめ、小山(斉藤)容子さん(5組)、武山美加(櫻子)さん(9組)などもメンバーです。

なぜ「ホタルの会」なのか。それは、牧恵さんが気仙沼市民会館の館長をつとめていたときに企画した同会初の上映会が、高倉健さん主演の映画「ホタル」だったからなのです。実行組織名が〈「ホタル」を見る会〉。短くすると「ホタルの会」というわけです。

◎新海誠監督メッセージ

新海監督のツイートで〈終映したはずの翌日〉と書いているのは、本作は昨年11月11日に公開され、5月27日に劇場公開の終映を迎えるからです。同作公式サイトによれば、4月26日までの公開167日間で、観客動員1095万人、興行収入145億円を突破したそうです。すごい。

「すずめの戸締まり」公式サイト

公式サイトでの新海監督のメッセージ「終映にあたって」中につぎの言葉がありました。

〈この映画の制作中は、「震災から12年後」も「コロナ後の世界」も、それが確かに訪れるとは確信が持てない遠い未来でした。それでも日々の生活は逞しくもしつこくも続き、すずめも(我々も)今も光の中をなんとか生きています。得難い奇跡です。〉

この言葉を知ると、「すずめの戸締まり」PRでのコンセプトワードなっている〈過去と現在と未来をつなぐ、“戸締まり”の物語〉という言葉の深みがさらに増すような気がします。

その新海監督が気仙沼を訪れての本作上映会、これもまさに得がたい奇跡といえるでしょう。

新海誠監督、ありがとうございます。5月28日、どうぞよろしくお願いいたします。

気仙沼には映画館もないのかと思われる方のために、映画館がたくさんあった時代の話を以下のブログにて。

2014年7月18日ブログ「気仙沼の映画館史」

 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : すずめの戸締まり新海誠ホタルの会

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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