fc2ブログ

小野寺さんの随想

1月25日の三陸新報「リレー随想」の筆者は、民俗学の研究者(仏教民俗・民具)、小野寺佑紀さんでした。


リレー随想

三陸新報1月25日記事より


小野寺さんの〈随想〉は、大島郷土史研究の先達でもある千葉勝衛先生への思いに満ちています。その一部を引用します。


〈 私は先生に師事して以来、路傍の石碑から被災資料の救出にいたるまで、郷土史研究にまつわる様々な手解きを受けてきた。

その遺された膨大な蔵書と資料を整理しながら、私は一つひとつ几帳面に貼られた付箋や書き込みの筆跡を追うごとに、先生の生涯で出会ってきたであろう、大島に生きてきた人びとの足跡に思いを馳せる。

さらに、往時の大島の暮らしぶりを語る先生の姿を思い起こしては、先人たちの息吹を、先生もまた受け継いで来られたということに気づかされる。〉(引用は以上)


◎千葉勝衛さん

小野寺さんは千葉勝衛さんについて記したいことがもっとあったと思うのですが、与えられた文字数には限りがあります。千葉勝衛さんについては、このブログでも何度か紹介したことがありますので、参考まで以下に紹介します。

千葉勝衛先生については、大島の人であればよくご存じでしょう。お亡くなりになったのは2020年7月30日のこと。つぎのブログで水上忠夫さんによる追悼文を紹介しました。

2020年9月25日ブログ「千葉勝衛氏追悼文」

千葉勝衛さんは「大島漁港文庫」の創設にも尽力されました。詳細はつぎのブログにて。

2020年10月13日ブログ「大島漁港文庫 記事」

◎小野寺佑紀さんのプロフィール

三陸新報記事では、筆者紹介として小野寺佑紀さんのプロフィールを紹介していましたので引用します。

◎筆者紹介

大学卒業後、社会人を経て昨年3月、神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。博士(歴史民俗資料学)。専門は民俗学(仏教民俗・民具)。三陸沿岸はじめ、各地の漁村における生業と民間信仰を研究。気仙沼の郷土史・食文化にも精通し、近年は三陸地方の海難史編纂、震災証言記録の調査研究に取り組む。日本民俗学会、東北民俗の会会員。昨年4月から神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、気仙沼リアス調理製菓専門学校非常勤講師。気仙沼市高井。(引用は以上)

東京新聞2021年3月6日配信記事によれば、震災当時に大学生だった小野寺さんは、2013年に中学校教師として古里にもどりました。そして大島の仮設住宅に暮らす島民からの聞き取りを始めました。記事配信時点で300人以上とのこと。

小野寺さんは、大島の歴史を地元の人に伝えることにも熱心に取り組んでいます。2020年12月の崎浜美和(びわ)会による文化講演会「崎浜ものがたり」や2021年3月の大島公民館による「大島郷土史講座」などについて、こちらのブログに記しました。

2021年3月31日ブログ「大島の記憶Ⅰ 発刊」

小野寺さんの随想は、つぎのように結ばれています。

〈そして大島を誰よりも愛おしみ、ひたすらにその歴史を探究された千葉勝衛先生の教えと、その息吹を受け継ぐためにも、郷土の歴史と文化を次代に守り伝えていきたいと、心から思っている。〉

リレー随想のタイトルは「息吹を受け継ぐ」。大島に生きてきた人々の足跡、先人達の息吹を受け継ぎ、次代に伝えていくことへの小野寺さんの使命感と決意を感じます。
 
スポンサーサイト



テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 小野寺佑紀千葉勝衛民俗学

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

最近の記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
RSSリンクの表示