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条南中の統合問題

気仙沼市立の2校、条南中学校と気仙沼中学校(気中)の統合が計画されていることは皆さんご存じの通りです。本日はこの2校の統合計画に対する地域の反応についてです。

はじめに記しておくと、この計画はあくまで条南中と気仙沼中を統合するということで、統合校の場所(条南中か気中か、あるいは新たな場所かなど)や統合後の校名などは示されていません。しかし、現時点では現在の気仙沼中学を拠点とした統合構想が示されており、それに対する異論が出ているようです。

◎条南地区市政懇談会

ほかの学校統合もそうですが、この2校の統合についてもそう簡単なことではないだろうなと感じていました。これまでも地域の懇談会の様子が伝えられていましたが、11月29日に中央公民館で開かれた条南地区の市政懇談会でも、住民から計画見直しを求める意見が相次いだそうです。


12:2条南中統合

三陸新報12月2日記事の一部イメージ


記事によれば、気仙沼市義務教育環境整備計画の第3段階に位置づけられている条南中学校と気仙沼中学校の統合計画は、条南中学校区の保護者や地区役員への説明会、懇談会が計12回開かれているものの合意に至っていません。

参加者からは、「条南中のほうが生徒数が多いのに、なぜ気中に行かなければならないのかが納得できない」「気中への統合ありきで進んでいる。何のための統合か、原点に戻って協議すべきではないか」などと異論の声があがったとのこと。

これに対して気仙沼市教育委員会は、統合後の学区内のほぼ中央に気仙沼中が位置していることや、周辺施設の活用も可能であることなどから「総合的に判断した」と説明したそうです。また菅原茂市長は、洪水や津波のハザードマップに条南中が含まれていることを説明したうえで、「条南中に避難所を設けることはあり得なくなった」と強調。今後、新たな統合計画に移行したとしても、安全上、条南中を拠点とした統合はできないとの認識を示したそうです。

なお、三陸新報の記事に参加者数の記載はありませんでした。計画見直しを求める意見が相次いだというこの懇談会参加者がどれだけの数だったのかは大事な情報であると思います。市政懇談会の参加者については文末であらためて。

◎条南中統合 地区懇談会

12月2日には統合計画に関する条南地区懇談会が、条南中の体育館で開かれました。12月4日の三陸新報がつぎのように伝えています。見出しは「またも議論平行線」。


12:4懇談会

三陸新報12月4日記事の一部イメージ


懇談会では、市教育委員会から条南中学の気仙沼中学への統合計画について、「2024年4月の統合を目指したい」と明確な統合時期が初めて示されたそうです。しかし、気仙沼中を統合先とする理由がはっきりとしないことなどから、議論の継続を求める意見が多く、まとまらなかったとのことです。

また、松岩中学との統合や「条南中は地域のよりどころ」などと存続を求める声、新たな統合計画に引き継ぐことや新校舎建設を希望する意見もあったそうです。市教委は「新計画を策定しても気仙沼中が統合先となる可能性が高い。生徒がやりたいことをできる環境を早くつくることが大切だ」と現計画に理解を求めたと。

東日本大震災で校庭に津波が押し寄せた条南中よりも、気仙沼中のほうが防災面で安心でき、部活動などで子供たちの選択肢を広げられるといった賛成意見もあったそうですが、議論は平行線をたどったとのこと。参加者は保護者や住民約20人とのことです。

この記事で参加者の意見に関して〈気仙沼中を統合先とする理由がはっきりとしないことなどから〉という表現がありましたが、教育委員会としての理由ははっきりしているように思います。ただ、その理由が理解されない、あるいはそれに対する異論、反対意見があるということでしょう。

◎気仙沼市義務教育環境整備計画

気仙沼市義務教育環境整備計画で第3段階とされている期間は「平成30〜33年度」です。つまり2018〜2021年度。統合計画の実行は全体として遅れています。

2016年7月7日ブログ「小中学校統合計画」

私が以前から問題として感じていることは、この気仙沼市義務教育環境整備計画や計画実行経過の情報がわかりづらいということです。市のサイトを探して見つかるのは2016年5月付けの「気仙沼市義務教育環境整備計画見直し」です。その後の気仙沼市立の小中学校の統合がどのようにおこなわれてきたかについての情報がないのです。あるいは見つかりにくい。

議論の基本としての基本情報共有のためにも、学校統合に関する市サイトでの情報提供が必要とあらためて感じています。

2016年7月ブログ中にもリンクをはっていますが、統合計画が示されているファイルはこちらで見ることができます。

平成28年5月「気仙沼市義務教育環境整備計画見直し」全18頁/PDFファイル

◎市政懇談会

本年度の市政懇談会は10月7日から12月1日にかけて市内10地区(会場)で開催されました。12月8日の三陸新報によれば、合計367人の住民が出席し、昨年度より65人多かったそうです。参加者数が最も多かったのは本吉地区の101人。そして鹿折41人、気仙沼41人、新月35人、大島、唐桑は各29人、階上29人など。

気仙沼地区は11月29日に気仙沼地区(条南)として中央公民館で、12月1日に気仙沼地区としてワン・テン大ホールで行われました。この記事にある気仙沼41人というのが、中央公民館と、ワン・テン大ホールの合計なのか、ワン・テンのみなのかがちょっと不明確です。いずれにしても案外少ないというのが率直な印象。

このブログで「気中20」と称しているように、私は気仙沼中学の卒業生です。そんなことで、条南中との統合計画に対しての個人的な心情はもちろんあるのですが、それはそれこれはこれ。学区内の市民はもちろんですが、ほかの学区も含め、気仙沼市全体の教育環境のあり方が議論されるべきだろうと思っています。
 
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ジャンル : 地域情報

tag : 学校統合条南中学気仙沼中学

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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