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演劇 山つつじ燃ゆ

徳仙丈山のツツジ保護活動で知られる佐々木梅吉さんの半生を描いた演劇が11月26日に気仙沼市のはまなすホールで上演されました。12月1日の東北放送のTVニュースが紹介していました。ヤフーニュースの配信はすでに終了していますが、東北放送のサイトで映像を見ることができます。


東北放送

TBC東北放送ニュースサイト

この演劇は、地元で活動する「おのずがだ劇団MOO(モー)」の「山つつじ燃ゆ」で、4歳から80代までの市民ら15人が参加したそうです。物語は、満蒙開拓義勇軍として満州に渡った地元出身の佐々木梅吉さんが帰国後、徳仙丈山のツツジを立派に育て上げた半生を描いたもので、吉本興業の気仙沼住みます芸人「けせんぬまペイ!」さんも出演したとのこと。

11月18日の三陸新報もこの公演の準備の様子を伝えています。

記事によれば、気仙沼市本吉町の「おのずがだ劇団MOO」(大原努団長)によるこの公演は、2018年の結成20周年を記念した公演以来とのこと。みやぎ県民文化祭のプログラムのひとつです。タイトルは「山つつじ燃ゆ 満蒙開拓青少年義勇軍からの軌跡」です。

徳仙丈山のヤマツツジの育成、管理に尽力した故・佐々木梅吉さんにスポットを当て、副団長の木村美紀子さんが脚本を手掛けました。劇団ではこれまで本吉の民話や歴史などを題材にしてきたそうですが、本吉以外の物語を取り上げるのは初めてとのこと。

第25回みやぎ県民文化祭は、本吉総合体育館やはまなすホールなどを会場にして11月26日におこなわれました。この文化祭は県内7ブロック持ち回りで開催されており、気仙沼・本吉地区では8年ぶり4回目とのことです。


徳仙丈山のツツジと佐々木梅吉さんについては、2013年6月5日のブログ「徳仙丈のツツジ」で紹介しました。その後に何度か再掲しておりますが本日も。


2013年6月5日ブログ再掲
徳仙丈のツツジ


いま、気仙沼の徳仙丈山(とくせんじょうさん)のツツジが見ごろを迎えているとのこと。徳仙丈山は気仙沼市と本吉町の境にあり、約50万株のヤマツツジやレンゲツツジの群生は国内最大級といわれています。

これらのツツジは、もともと徳仙丈山に自生していましたが、いつのまにかこんなに見事な姿になったわけではありません。30数年以上にもわたる手入れや保護活動があってのことなのです。

その中心となったのが2008年2月に亡くなった佐々木梅吉さん。親しかった県会議員から、山に自生するヤマツツジの手入れを勧められたのをきっかけに、木挽き(こびき)仲間の数人で移植や下草刈りに取り組み、間もなく「徳仙丈の自然とつつじを守る会」を発足しました。1976年ごろのことのようです。〈木挽き〉とは、伐採した丸太を鋸でひいたりして材木にする職人さんです。

ツツジの育成や保護活動を続けてきた〈守る会〉は、2007年に毎年開催してきたツツジ祭が30回を迎えたことを機に解散。しかし翌2008年には、佐々木さんらの志を受け継ぎ、「徳仙丈のつつじを愛する会」が発足し現在に至っています。なお、徳仙丈山の本吉町側の保護活動については、故・須藤隆さんのお名前がありましたので記しておきます。

私が中学や高校のころは、この徳仙丈のツツジの話を聞いた記憶がありません。しかし、佐々木梅吉さんの名前は市議会議員としてよく知っています。母と近所のおばちゃんらとの〈オジャコノミ(お茶飲み)〉の中で、〈梅吉さん(うめきっつぁん)は、山の中で仕事をしながら大きな声で演説の練習をしているらしい〉と笑いながら話しているのを聞いたこともあります。決してからかっているのではなく、なんていうんだろう、今風にいえば〈愛されるキャラ〉か。漁業関係者をはじめ市の有力者がならぶ市議会議員のなかにあって、木訥(ぼくとつ)な印象ながらも一貫して日本共産党員として市議をつとめた梅吉さんを、みな敬愛していたのだと思います。

ネットに、梅吉さんの著書〈山つつじ燃ゆ〜満蒙開拓青少年義勇軍からの軌跡〉(光陽出版社1998年刊)の書籍情報がありました。それによれば、梅吉さんは満蒙開拓青少年義勇軍に応募した後、敗戦、シベリア抑留を経て帰国。その後に日本共産党に入党、気仙沼市会議員として活躍しました。

2007年に建立された徳仙丈山頂近くの石碑に、私たちの同級生 武山美加(号 櫻子)さんの書による、梅吉さんの歌6首が刻まれています。そのうちの2首をつぎに。

青春を知らずに逝きし我が戦友へ 八十路を生きてつつじ手向けん
海原に姿映すか山つつじ われ無き後も末の末まで

シベリアの地で過酷な強制労働を共にしつつも祖国の地を踏むことがかなわなかった戦友。この季節、徳仙丈を一面の朱に染めるツツジは、その慰霊の花でもあったのです。(再録内容は以上)


以前にも紹介しましたが、佐々木梅吉さんについては、御手洗瑞子さんが自著『気仙沼ニッティング物語:いいものを編む会社』の中でも紹介していました。自分ができることは〈種をまくこと〉だとし、〈それは、佐々木梅吉さんのつつじの山と同じです〉と記しています。

2015年8月21日ブログ「種をまく仕事」

東北放送のTVニュースでは、佐々木梅吉さんのことを知らなかったが、この演劇をみて感動したという女性の言葉が紹介されていました。徳仙丈山のツツジの素晴らしさとともに、佐々木梅吉さんの名もさらに知られて欲しいと思い、過去ブログを再掲いたしました。

今週はこれにて。
 
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tag : 佐々木梅吉徳仙丈山

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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