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「漁撈船」修復過程

10月12日のブログで、千厩(せんまや)出身の洋画家熊谷登久平(くまがいとくへい)の作品「漁撈船」(ぎょろうせん)の修復が完了し、10月8日から10日まで開催された生誕120年展にも出展されたことを紹介しました。

以前に気仙沼図書館が所蔵していた「漁撈船」は、このたびリアス・アーク美術館に移管され、その修復も同館の山内宏泰館長によっておこなわれました。山内館長がその修復過程をツイッターで投稿してくれていたので、本日はそれらをまとめて紹介します。

修復関連の投稿は8月28日から始まります。まずは額の修復です。

8月31日の投稿。この絵画が熊谷登久平の油彩作品であることが記されました。表面のクリーニングです。

同日の投稿。ポピーオイルを浸透させて絵具を固定します。ポピーオイルはケシの種子から絞ったオイルです。

9月2日投稿。2回目のオイル浸透です。

9月3日投稿。画面に開いた穴の補強とクラックにより剥離が心配な個所を裏面からワックス浸透で固定します。

修復前(額あり)と修復後の比較。

9月22日投稿。浸透させたポピーオイルの酸化重合乾燥が落ち着き、いよいよ額装して完成。千厩の某所への貸し出しと展示というのは、千厩で開催された「熊谷登久平生誕120年展」のこと。

9月30日投稿。三陸新報社の取材。10月12日ブログでその記事を紹介しました。

10月8日投稿。熊谷登久平生誕120年展で展示されていることの告知。

10月10日投稿。生誕120年展での展示風景です。


以上が山内館長による修復過程の紹介です。

絵画の修復は専門家がおこなうものなのではないかと思う方もいるでしょうが、外部の修復専門家に依頼すれば相応の費用がかかります。しかし皆さんご存じのように、リアス・アーク美術館は潤沢な予算をもっているわけではありません。

そんなことで、学芸員でもあり修復の知見をもつ山内館長みずから作業をおこなったのだと思います。絵画の傷みが自身の技術で修復可能なものであるとの判断もあったかと。

私の油彩絵画経験は、気仙沼高校美術部のときぐらいです。それでも上記投稿にあった「ポピーオイル」の文字を見たときはとてもなつかしかった。溶き油のひとつ。ほかには「リンシードオイル」とかも。南町にあった文具・ビジネス用品店「イトー」で買いました。「フヂノ薬局」の左方向。大きな店でしたが、ずいぶん前に店を閉じました。思い出話はここまで。

山内宏泰館長、「漁撈船」の修復、ご苦労さまでした。また、山内さんのツイートのおかげで「漁撈船」を身近に感じ取ることができたような気がします。ありがとうございました。

10月6日ブログ「千厩の熊谷登久平」
10月12日ブログ 「漁撈船」修復完了

 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 漁撈船熊谷登久平山内宏泰

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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