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「日本一」に黄信号

9月9日の河北新報オンラインニュースの見出しを見てちょっと驚きました。〈気仙沼カツオ「日本一」に黄信号〉。


記事によれば、生鮮カツオの水揚げ25年連続日本一を誇る気仙沼港の8月末までのカツオ水揚げ量は、昨年同期の3割弱にとどまっているとのこと。現時点でライバル千葉県・勝浦港に先行され、漁場の動向次第では日本一を達成できない恐れも出てきたといいます。

例年5月までに行われる気仙沼港への初水揚げは今年、8年ぶりに6月にずれ込みました。〈序盤は「戻りガツオのような脂の乗り」(仲買人)と質も上々だったが、6月下旬から再び低迷〉したと。

同じ日の三陸新報も同じくカツオ水揚げのニュースが1面トップでした。


9:9カツオ
三陸新報9月9日記事の一部イメージ


三陸新報の見出しは河北とはちょっと違って、首位の勝浦港との今季水揚げ累計が900トン差であることを強調。〈連続日本一へ漁回復期待〉と希望を感じさせるものになっています。

カツオの水揚げが少ないのは気仙沼だけの話ではないのですね。記事によると、8月末現在の国内生鮮カツオ水揚げ数量は2万5397トンで、昨年同期の6万5540トンにくらべて半数以下に減っているといいます。

気仙沼港の生鮮カツオ水揚げ量は25年連続で日本一となっています。なんか毎年のことで、例年の「あなたが選ぶ気仙沼市の五大ニュース」でも、それがはたして五大ニュースのひとつだろうかと感じるほど慣れっこになっていましたが、各年の日本一達成も関係者の皆さまの懸命な努力があってのことですね。

そういえば2021年の五大ニュースはどうだったかなと思って調べてみたら3位でした。1位は「おかえりモネ」の放送。2位は新型コロナ感染拡大です。詳しくは下記のブログで。

なお、2021年の気仙沼港生鮮カツオ水揚げ量は3万4947トンで、2010年以来の3万トン超えとなる豊漁でした。

サンマの不漁にしてもカツオの不漁にしても、なにか当たり前と思っていたことが、当たり前ではなくなることがあるのだなあと実感しています。

漁場北上への期待を込めて、カツオさんにお願いを。連続26年日本一に向けて、そろそろ気仙沼のほうに来てけんねべが。どうぞよろしく。

2月3日ブログ「五大ニュース2021」

 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 生鮮カツオ

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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