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武山櫻光さんの書

本日紹介するのは、もうおなじみになった気仙沼の古美術・骨董店「車屋」さんの広告です。8月19日の三陸新報に掲載されました。


車屋
三陸新報8月19日掲載広告より


左の絵画は白石隆一さんの「ふくがきた」。これまで紹介してきた白石さんとはちょっとタッチがことなる印象ですが、魚をたくさん描いた白石さんの「ふぐ」。

ふぐの本場である下関では「ふく」と呼ぶらしいですね。白石さんは「福」の含意をねらって「ふくがきた」としたのでしょう。

絵の右下に漢字のように見えるのはなんなのかなあ。(追記:本日、車屋の菅原さんにお電話して、ブログ紹介の報告ついでにお聞きしたところ、「隆一」のサインとのことでした)

白石さんについてはこれまで何度か紹介してきましたので詳細は略します。千厩(せんまや)町出身の洋画家です。

2019年6月21日「千厩町の白石隆一」

私が注目したのは右の武山櫻光(おうこう)さんの書「清風佛名月」です。櫻光は雅号、本名は武山光夫さんです。気仙沼文化史年表によれば、1946年(昭和21年)5月に「苑書会」を創立しました。武山家は南町にありました。この櫻光先生の書道教室に通った南町周辺の同級生も多いはずです。

気中同級生には説明不要ですが、櫻光さんは武山美加(みゆき)さん(3年9組)のお父さんです。美加さんも書家。雅号は「櫻子」(おうし)。「櫻/桜」の一文字とともに、「苑書会」を継承、主宰しています。

美加さんが気仙沼小学校入学式のときにお父さんと一緒のところを撮った写真はつぎのブログで紹介しました。

2013年8月26日ブログ「美加さんの幼き日」

そしてこの書。広告では「清風佛明月」としていますが、「佛」の字は人偏ではなく手偏のようにみえます。そんなことで調べてみると、どうもこれは「清風拂明月」のようです。

清風(せいふう) 明月(めいげつ)を拂う(はらう)

「拂う」は「払う」と同じ。「清風 明月を拂い、明月 清風を拂う」という対句の前句とのこと。

清風拂明月 明月拂清風
せいふうめいげつをはらい めいげつせいふうをはらう

風と月の主客の関係を超えた一体性を、清風と明月に託して詠じたものらしい。禅語として、茶席にも掲げられたりするそうです。

話を戻します。この櫻光さんの書ですが、櫻子さんの書風とはちがいますね。もちろんそれでまったく構わないのですが、櫻子さんが父親の書をいまながめるときにどんな気持ちをいだくものなのか。ちょっと聞いてみたい。そんな思いが頭をよぎりました。

櫻子/美加さんの書の一例をつぎのブログで。第75回「書道芸術院展」での現代詩文書部における最高賞「第75回展記念賞」受賞作品を紹介しております。

3月25日ブログ「武山櫻子受賞作品」

 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 武山櫻光白石隆一車屋

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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