舞根の防潮堤計画

昨日の本ブログにも書きましたが、25日の宮城県議会で村井知事は一般質問に答えるなかで、沿岸部の防潮堤整備をめぐり、気仙沼市が一部地区で建設しない方針を打ち出したことについて、「背後地に家などがなくなる地区でも、公共施設の有無を含めて慎重に判断する必要がある」と、気仙沼市の方針に〈ちょっと待った〉的な姿勢をみせました。

河北新報
6月26日 河北新報

知事のいう一部地区とは、唐桑の舞根(もうね)地区。〈森は海の恋人〉の活動で知られる畠山重篤さんの水山養殖場などがあります。

舞根地区の人たちは6月7日、9.9メートルもの防潮堤計画撤廃の要望書を市に提出しました。これに対し菅原市長は「住民が高台に移転し、低地に守るべき資産がない場合は、現場を調査したうえで造らない方向で検討する」との方針を示していたのです。

この方針を防潮堤に関する市の方針転換と受け取った方がいるかもしれませんが、そうではありません。巨大な防潮堤計画は〈そこにくらす人たちの財産を守るためのもの〉ですから、守るものがなければ防潮堤も必要なしということなのです。私は、この市の方針を聞き、舞根地区に防潮堤を造らずにすみそうだなと、まずはホッとしました。しかし県の考えは違います。

8日の朝日新聞によれば、市の方針に対して県の担当者は「市管理の場所の対応を決めるのは市の判断だが、防潮堤がなければ地区内の県道が被災する。県道が寸断されれば、唐桑半島の先の地区の救援が遅れかねない。周辺地区の住民の意見も考慮する必要があるだろう」と話したとこと。〈県の資産があることを忘れるな〉ということなのでしょうか。

25日の県議会で村井知事は、気仙沼市が実施した魚町・南町地区の「まちづくりコンペ」にも触れています。このコンペで最優秀となった、津波発生時に海中からせり上がる「直立浮上式防潮堤」について「稼働実績がなく、実効性の検証もない」と疑問を呈したというのです。

市の向こうには県が、そして県の向こうには国か。なんと言ったらいいのだろう。役所というか行政が進める防潮堤計画に対して、市議会、県議会、国会の動きをにぶく感じているのは私だけでしょうか。

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tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 防潮堤 森は海の恋人 唐桑 舞根 まちづくりコンペ

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東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

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