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防潮堤から考える

3月21日(月)にオンラインで気仙沼の防潮堤に関するシンポジウムがおこなわれました。3月17日の三陸新報で知り視聴を申し込みました。

催しの正式名は、東洋大学社会学部国際社会学科・連携シンポジウム「防潮堤から考える—東日本大震災11年後の人づくりとまちづくり」です。


防潮堤シンポジウム
東洋大学/シンポジウムサイトより


詳細は東洋大学サイトの案内をご覧いただきますが、プログラム内容を下記に。記録として。


プログラム:
・ 開会挨拶 矢口悦子(東洋大学学長)
・ 趣旨説明 阿部健一(総合地球環境学研究所教授)
・ シンポジウムの視点 長津一史(東洋大学社会学部国際社会学科教授)

◯ 基調講演 「森は海の恋人 人の心に木を植える」
・畠山重篤(NPO法人森は海の恋人理事長/京都大学フィールド科学教育センター社会連携教授)
◯ 地球環境学からの応答
・山極壽一(総合地球環境学研究所所長/京都大学名誉教授)
◯ 防潮堤に関する報告
・高橋正樹(気仙沼市防潮堤を勉強する会発起人)
・畠山信(NPO法人森は海の恋人副理事長)
・三浦友幸((一社)プロジェクトリアス代表)
◯ 比較の視点
「長野県飯田市のまちづくり」(仮)小林正夫(東洋大学社会学部国際社会学科教授)
「東アフリカ牧畜民にみる自然との共生」(仮)波佐間逸博(東洋大学社会学部国際社会学科教授)
◯ パネルディスカッション
コーディネータ:世古一穂(元金沢大学教授)
ディスカッサント:高橋正樹、畠山信、三浦友幸、山極寿一
◯ ラップアップ:阿部健一

プログラム内容は以上です。

気仙沼からの参加は、畠山重篤さん、気仙沼商会(株)代表の高橋正樹さん、重篤さんの息子さんでNPO法人森は海の恋人の副理事長の畠山信(まこと)さん、大谷(おおや)地区のまちづくり活動に携わってきて現在は市議会議員でもある三浦友幸さんです。先日の地震で東北新幹線が不通になっているなど、上京にあたってはいろいろ苦労があったのではないかと。

山極壽一さんは、2020年9月まで京都大学総長をつとめた後、前期の日本学術会議会長にも就任。2021年4月から総合地球環境学研究所所長をつとめています。ゴリラ研究の第一人者として知られています。

高橋正樹さんは、気仙沼の「防潮堤を勉強する会」の発足からその後の活動を報告してくれました。私はこれを興味深く聞きました。

高橋さんの説明では2012年8月から2012年10月までで13回の開催。勉強する会サイトの会議録をみると2013年4月に第14回勉強会の記録がありますが、これは13回までとはちょっと違う趣旨の会だったようです。

気仙沼市「防潮堤を勉強する会」サイト/各会議録

高橋さんをはじめ発起人の皆さんの気持ちとしては、巨大防潮堤計画に反対あるいは疑問ありということだったと思います。しかし、反対する会ではなく〈勉強する会〉とした経緯を含め、さまざまな苦労というか工夫がうかがえるお話でした。

三浦さんの大谷地区における活動報告でも同じような話がありました。地元の皆さんとの合意形成をどのようにはかっていくのかといったことや、市や県、国といった行政と地元民との協議や折衝といったことなども。

パネルディスカッションのコーディネーターは世古一穂さん。世古さんは、震災後の気仙沼における防潮堤問題に深く関わってこられた方です。2012年8月のブログでも紹介しておりました。世古さん、長期にわたってのご支援、ありがとうございます。

2012年8月29日ブログ「世古一穂さん」

私は高橋正樹さんの丁寧な話しぶりが印象に残りました。会のおわりごろに、山極さんが地域の町おこし的な活動として、林業の振興や木質バイオマス発電のことなどに触れたのですが、高橋さんが気仙沼地域エネルギー開発(株)としての事業をいち早く手がけていることはご存じなかったようです。

世古さんがすぐ〈高橋さんの会社がすでに〉とおっしゃってくださいました。そして、それを受けた高橋さんは〈気仙沼のなかで一所懸命やってきてそれでいいかと思ってきたが、きょうの山極先生のお話を聞いてそれだけじゃだめだな、もっと世界にも〉というふうに受け答えしたのです。

こうした対応は、なかなかできることじゃないですよね。防潮堤を考える会においても、こうした前向きな姿勢、ポジティブな言葉で地元の考えを探り、まとめあげていったのでしょう。敬服いたしました。

なお、この〈防潮堤から考える〉シンポジウムは、2010年、11年にも企画されましたがいずれも延期されました。新型コロナへの対応でしょう。そして今回、オンラインという形での開催が実現しました。2年以上にもわたる関係者の皆さまのご苦労、いかばかりかと。東洋大学さんはじめ、関係者の皆さまに心から御礼を申し上げます。

本日のブログはシンポジウムの内容をお伝えするというよりも、こうして東京にてオンライン視聴しましたよという報告と、皆さまへの御礼ということで。ありがとうございました。
 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 防潮堤

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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