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防潮堤は誰のため

23日土曜日のブログでも紹介した、大島の熊谷雅裕君が、6月20日の三陸新報に投稿していました。タイトルは「防潮堤は何のために、誰のために造るのか?」




6月20日三陸新報 投稿欄イメージ(クリックで拡大)


高すぎる防潮堤/堤防計画についてはこのブログでも何度も書いてきました。そして雅裕君の投稿文章にも、私と同じ思いが書かれています。気仙沼市民ではなくなった私が、外からとやかく言うことにはやはり遠慮の気持ちが働いてしまいます。しかし、いま大島に暮らす雅裕君の意見には、当事者としての重み、そして切実さがあります。

投稿内容の要点をご紹介します。

〈大島の西側で7m、東側で12mもの防潮堤を作るとのことですが、多くの人に聞いても「防潮堤なんかいらねえよ」との声しか聞かれません〉。そして、防潮堤で大島が取り囲まれたなら〈自然の海が見られず、朝日も拝めません。朝起きて最初に目にするのが高い壁では、まるで刑務所です〉と雅裕君は語ります。

50年前の大島には6000人弱が住んでいましたが、今は半分の3000人だそうです。そして今、大島を出ていく人が沢山いるなか、〈50年後、100年後の津波に備えた防潮堤は、いったいなんの役にたつのですか〉と。それよりも〈5年後10年後に一人ひとりがより豊かに楽しく暮らせる計画を立てるべきです。防潮堤を作る費用で若い人が戻ってこられる生活の場を作ってください〉と続けます。

そして〈この際、気仙沼市は他の市町村とは違って「防潮堤のない自然あふれる市」を目指しませんか〉と述べたあと、市民憲章の5項目のうち一番最初に掲げられている「自然を愛し、海と緑のうつくしいまちをつくります」を紹介します。防潮堤はこれに反しているではないかと。

雅裕君は最後に、大島出身の詩人 水上不二(みずかみ・ふじ)の詩文を紹介しています。

海はいのちのみなもと
波はいのちのかがやき
大島よ
永遠にみどりの真珠であれ

そして〈どうかもうこれ以上「みどりの真珠」を壊さないでください〉と結んでいます。

まったく同感。気仙沼の多くの人が同じ気持ちでいると思うのですが、遠く離れた東京にいるせいか、その声がなかなか聞こえてこないのが残念です。

5月31日ブログ「高すぎる堤防」
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ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼気中20防潮堤森は海の恋人大島水上不二緑の真珠

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まとめtyaiました【防潮堤は誰のため】

23日土曜日のブログでも紹介した、大島の熊谷雅裕君が、6月20日の三陸新報に投稿していました。タイトルは「防潮堤は何のために、誰のために造るのか?」 6月20日三陸新報 投稿欄イメージ(クリックで拡大)高すぎる防潮堤/堤防計画についてはこのブログでも何度も書い?...

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Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

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