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ロボット三等兵

5月30日まで東京・神田で開催されていた「大友克洋GENGA展」。私はぎりぎり29日にすべりこみセーフ。完全予約制でなかなかチケットがとれず危ないところでした。

『AKIRA』の全原画2300枚をはじめ大友克洋(おおとも・かつひろ)さんの漫画約3000枚の原画展。そのすごさを語るときりがありません。質と量にただただ圧倒されました。

そんななかに、私たちの世代にとっては大変なつかしい漫画のパロディ作品が。
前谷惟光(まえたに・これみつ)さんの〈ロボット三等兵〉。

大友さんは、このロボット三等兵を見開き2頁に〈大友克洋風ロボット三等兵〉として描いていました。画面の中には〈前谷惟光大先生〉の文字も。パロディというよりも、オマージュやリスペクトというか敬意あふれる作品といってよいでしょう。

ネットで調べると〈ロボット三等兵〉は1955年から1957年にかけて貸本漫画として出版され、その後『少年クラブ』(講談社)で1958年から1962年まで連載されたそうです。すると私は『少年クラブ』で読んでいたのかな。その解説文のなかに「いやなことをいうね」「すごいのが出たね」などの言葉を見つけ、かすかな記憶が戻ってきました。たしかそんなとぼけたセリフを読んではみんなで笑っていたのです。


マンガショップによる貸本復刻版(クリックでAMAZONへ)

大友克洋さんは、気仙沼市の南西部に隣接する登米(とめ)市迫町出身で、佐沼高校を卒業。1954年4月生まれといいますから、私たちより3つほど下の学年になりますね。

大友さんはこの展覧会の入場料の3分の1とチャリティオークションの落札金額を、NPO「Think the Earth」を通じて「宮城:ゆりあげ港朝市協同組合」や「岩手・宮城・福島:難民を助ける会」をはじめ、6つの団体に寄付するということです。

今回の原画展と大友さんを特集した雑誌『芸術新潮』(新潮社)4月号のインタビュー記事によれば、大友さんは昨年11月、実家から30kmの南三陸町を訪れたそうです。5月に続く2度目の訪問です。

〈 残った瓦礫の向こうにパーッと虹が出て、それがすごくきれいだった。寒かったんですけど、天気がいい日でね。なんだか不思議な感じがしました 〉

瓦礫の向こうに虹のかかる不思議な風景。それは、大友さんがあの大傑作『AKIRA』で描いた2019年〈ネオ東京〉の風景と同じではないのか。

近未来として設定された2019年まで、あと7年。〈ロボット三等兵を懐かしむだけでいいのか〉という声がどこか遠くから聞こえてきます。
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テーマ : 東北地方太平洋沖地震義援金、災害援助
ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 大友克洋 GENGA展 AKIRA 前谷惟光 ロボット三等兵

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気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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