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全国星空継続観察

前回ブログ「大島の美しい星空」の続き。「日本一星空が綺麗な港町」の映像についてです。まずは、再度その映像を。





前回ブログの末尾につぎのように記しました。気仙沼市は環境庁の平成11(1999)年度夏期「全国星空継続観察」で全国2位に。その観察場所は、大島ではなく上八瀬(かみやっせ)の気仙沼市五右衛門が原運動広場駐車場です。といったようなこと。

この「全国星空継続観察」は、昭和63(1988)年から、環境庁(現環境省)と(財)日本環境協会が参加団体を募り実施していました。平成25(2013)年3月末で休止しているとのこと。

気仙沼市の名が登場する平成11年度夏期観察結果の報道資料は下記サイトで見ることができます。本日のブログはこの内容の紹介です。

環境省 全国星空継続観察 平成11年度夏期観察結果

この観察結果の中に「参考」として「平成11年度夏期観察において夜空が星の観測に適していた場所」が示されていました。その記述が、気仙沼市を「星空が美しいまち全国2位」とする根拠なのでしょう。


観測適所
環境省 全国星空継続観察 平成11年度夏期観察結果報道資料より


上記表の左側に示されている数字は、夜空の明るさ/暗さを星の「等級」に換算した値です。一定条件で撮影したカラースライド写真から測定したそうです。数値が大きいほど夜空が暗い状態、つまり星の観測に適していることになります。

1位1地区、2位3地区の場所をまとめておきます。参考資料には1位とか1番といった順番はついていないのですが、便宜的に表示しました。

◎!位(1番暗かった場所)

21.5等級
秋田県東成瀬村
(東成瀬村育苗センター前広場)

◎2位(2番目に暗かった場所/3カ所)

21.3等級
宮城県気仙沼市
(気仙沼市五右衛門が原運動公園広場駐車場)
鹿児島県川辺町
(諏訪運動公園管理事務所屋上)
京都府宮津市
(大江山スキー場)

前回ブログに記したように1位の東鳴瀬村は海に面していません。そして2位中の川辺町も内陸部。海に面しているのは2位の気仙沼市と京都府宮津市です。

調べてみると宮津市は若狭湾に面しており、なんと日本三景のひとつ「天橋立」(あまのはしだて)があるまちでした。そして天橋立の東側、栗田半島にはリアス式海岸があり、複数の漁港が存在します。

つまり、平成11年度夏期全国星空継続観察結果において、「日本一星空がきれいな港町」は気仙沼市と宮津市であったということかと。

◎岩手県一関市もすごかった

気仙沼の観光関係者の皆さんが、おかえりモネ効果もねらいつつ、大島の星空の美しさをプロモートしようというのはとってもいいですよね。気仙沼の人たちが漠然と感じていたその美しさを再認識するよい機会にもなるでしょう。

今回の大島の星空映像を企画したSDGsアドベンチャーツーリズム気仙沼、「星空プロジェクト」の皆さんも上に紹介したようなことも含めていろいろと知恵を絞ったのだと思います。

日本一星空がきれいな村として観光プロモーションをおこなっている長野県阿智村の事例なども参考にしたと思います。同村は、平成18年度全国星空継続観察(夏期)で1位になっています。なお、この回の2位(2地区)に岩手県一関市(天文台「ひろ」室根山星空の会)の名がありました。23.6等級ですから、気仙沼よりも暗い。1位の阿智村は23.7ですから〈タッチの差〉。これもすごいですね。

こうなったら、気仙沼も一ノ関も〈日本で2番目に星空のきれいなまち〉ということでいかがでしょうか。広告関係者であれば、1960年代のアメリカの広告会社DDBによるレンタカー会社エイビスの広告キャンペーン「We are No.2」を思い出すかもしれません。

でもなあ、もうプロモーションがはじまっているしなあ。私は、「日本一星空が綺麗な港町」に、*(アスタリスク)か(注)を付して、つぎのような説明を下部に小さく表示しておいておくのがよいのではないかと思います。

*注記例
平成11年度「全国星空継続観察」夏期観察結果より。気仙沼市は、環境庁(現環境省)による平成11年度「全国星空継続観察」夏期観察において、「夜空が星の観測に適していた場所」全国2位(同位3地区)となりました。1位の地区は海に面していないことから、気仙沼市を「日本一星空の綺麗な港町」と表現いたしました。(以上)

Wikipediaで「全国星空継続観察」を調べると、星の観測に適した場所として例示している地区に、東京都小笠原村小港海岸(平成22年度25.1等級)や沖縄県竹富町波照間星空観測タワー(平成20年度24.5等級)もありました。いずれも港町といってよいでしょう。

こうしたいかにも星空がきれいそうな港町がほかにもあると思います。しかし、気仙沼を「日本一星空が綺麗な港町」とした根拠をしっかりと記しておけば〈セーフ〉かと。

今回、日本一ということがちょっと気になって調べてみたわけですが、いろいろと勉強になりました。思い出したのは、小学生のころ星座早見盤を買ってもらったときのうれしさです。早見盤を持ちながらながめる天空にはきれいな星空が広がっていたように思います。

観光プロモーションでのキャッチフレーズは別として、〈気仙沼は全国有数の星空がきれいなまちとして知られています〉といった表現はこれから自信をもって使えますね。年度の違いや、八瀬とか大島とかの地区の違いも回避できますし。

以上、典型的な〈余計なお世話〉ということで。どうぞよろしく。

11月19日ブログ「大島の美しい星空」

 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : おかえりモネ星空プロジェクト

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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