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落合直文綜合歌集

本年11月に気仙沼で予定されていた「第34回落合直文全国短歌大会」は、新型コロナ感染拡大防止のために、誌上大会とすることを実行委員会が決定したとのことです。誌上大会ということは、気仙沼現地でのイベント開催はなしということでしょう。9月30日の三陸新報が伝えていました。

気仙沼出身の歌人、落合直文(おちあい・なおぶみ)は2021年で生誕160年。これを記念して今年は、11月21日に全国短歌大会のほか記念講演やシンポジウムを「落合直文生誕160年祭」として開催予定でした。気仙沼市東日本大震災10年復興記念事業のひとつ。

記念祭の内容はつぎのブログで紹介しております。なお、煙雲館での落合直文事績の展示は予定どおり11月20日から開催されるようです。

7月7日ブログ「落合直文短歌大会」


◎「定本落合直文綜合歌集」

ここからが本題です。9月30日の三陸新報にはもうひとつ落合直文関連の記事が掲載されていました。鼎が浦高校(現在は気仙沼高校)で教諭をつとめていたことがある伊藤文隆さんによるつぎの投稿です。

伊藤先生投稿
三陸新報9月30日記事より

落合直文綜合歌集
上記記事中の書影拡大


伊藤文隆さんの編著書「定本 落合直文綜合歌集」が10月に発刊されるとの内容です。

秋田文化出版社
「定本落合直文綜合歌集」
A5判 567頁
4950円(税込)

伊藤さんは現在77歳で秋田市在住。文末に記されているように〈元鼎が浦高校教諭〉です。現代国語担当だったと思います。私は伊藤文隆さんにお会いしたことはありませんが、そのお名前は知っておりました。

30年以上前になると思いますが、三陸新報に連載された記事を読んでいたのです。気仙沼図書館初代専任館長である菅野青顔さんの研究を通じて、辻潤をはじめとする気仙沼と縁ある文学者の紹介だったように思います。私は、気仙沼の実家で読み終えた三陸新報1週間分などをまとめて送ってもらっていました。

◎本書内容

書名に「定本(ていほん)」や「綜合」とあるように、伊藤さんは投稿タイトルにもある「決定版全歌集」としてこの本を編みました。

投稿によれば、直文の総歌数は1328首とのこと。本書にはその全歌がおさめられているのはもちろん、全7章にわたって落合直文の全体像が凝縮されているとのこと。各章内容はつぎのとおりです。

各章内容

①落合直文と一族の歌
②寄稿文、詩文小品
③直文歌と詩の総合解釈
④歌の基本書・歌論・周辺を辿る
⑤鉄幹、子規、鴎外の別な顔
⑥直文歌の現在
⑦直文と近しい4人
・年譜・系図譜・あとがき・索引

投稿記事にはいろいろと興味深いことが書かれていますが、ここでの紹介は略します。

本日、この投稿記事を紹介したのは、一冊でも多くこの本をお求めいただきたいと思ったからです。特に気仙沼の皆さんに。

詳しいことはわかりませんが、本書は伊藤先生がその費用的なリスクも負って発刊されるのでしょう。投稿には、当初の発行部数を1千部と考えたものの赤字となるため2千部にしたとありました。

1991年7・10・11月に明治書院が発行した「落合直文著作集」全3冊は各1万8000円だったそうです。その700部中の500部が気仙沼で完売したとのこと。

気仙沼で「落合直文会」が発足したのは1984年12月16日のこと。初代会長は現在の臼福本店会長の臼井賢志さんです。伊藤さんはこの1991年の著作集について〈直文会の人たちも若く、市内で売り切った〉と記しています。これを当時の気仙沼の豊かさとみるか文化度の高さとみるか。あるいはその掛け合わせか。

そして今回、2021年10月の「定本落合直文綜合歌集」発刊です。

落合直文や短歌の世界にさほどの関心なしという方も多いことでしょう。私も、落合直文の人物像には関心があるものの、短歌の世界はよくわかりません。

そして、本書は税込み4950円と決して求めやすい価格ではありませんよね。それを承知のうえで落合直文の功績を後世にしっかりと伝えていくことへのご支援をいただければと。伊藤文隆先生のご努力にも報いたく。

気仙沼市内書店での委託販売など、伊藤さんの手をわずらわせることなく市内で購入できるようになればと思うのですが、今のところは伊藤さんへの直接注文となります。

葉書に郵便番号・住所・氏名・電話番号・希望冊数を記入の上で、下記まで直接お申し込みください。同書配送時に同封される郵便振込用紙を使っての料金振込ということだと思います。

〒010-1617
秋田市新屋松見が丘東町9の15の3
伊藤文隆さんまで

私ですか、もちろん葉書注文完了済みです。

一家に一冊 落合直文。どうぞよろしく。

2月5日ブログ「鮎貝家の落合直文」

 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 落合直文伊藤文隆

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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