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市橋織江さんの音

「気仙沼つばき会」さんが企画する「気仙沼漁師カレンダー2022」が、9月10日に発売されました。8作目となる2022年版の写真を担当されたのは、写真家の市橋織江(いちはしおりえ)さんです。


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気仙沼漁師カレンダー2022公式サイト

同カレンダー公式サイトでは、女性写真家の起用についてつぎのように記しています。

〈女性が乗船すると神様が嫉妬して不漁になるという古い慣わしから、過去7作品は男性の写真家が担当しています。しかし、漁師さんたちのご理解と多大なるご協力により気仙沼漁師カレンダー史上初となる女性写真家による撮影が実現しました。〉

この神様の〈嫉妬〉は、船にまつる「船霊(ふなだま)」さまが女神であるということからきているのだと思います。不漁をきらうということもあるでしょうが、まずは安全な航海を願っての女性禁忌でしょう。

そのために、こうしたならわしは軽んずることができません。つまり市橋織江さんの撮影は説明にあるとおり、まさに関係者の皆さまのご協力と制作側の努力によって実現したのです。

私は公式サイトで紹介されていた画像のなかで、特に1月の写真が気に入りました。


   

   画像はすべて(株)バンブーカット2021年9月10日プレスリリースより


この写真に私は〈音〉を感じます。船外機からの軽快なエンジン音を響かせながら、岸に向かって面舵(おもかじ)を。その後にはきれいな航跡が。

あるいは、さっきまで聞こえてきたエンジンの音が消えて、惰性で岸へ。聞こえるのはザーッという水切り音。海面には舳先(へさき)がうつっています。

いずれにしても、静かな風景のなかにひびく音。

1月の文章のなかに、船を操るのはカキの養殖業を営む小松政行さんとありました。気仙沼大島のヤマヨ水産の小松さんでしょう。政行さんの息子さんが小松武さんだと思います。

話が細かくなりますが、NHK「おかえりモネ」の9月20・21日の制作クレジットに〈カキむき指導〉としてその小松武さんのお名前がありました。ヤマヨ水産の小松武さんだと思います。

気仙沼大島での牡蠣養殖を営むモネ/永浦家の設定は、大島瀬戸付近というのがいわば〈定説〉ですから、モネの一家とヤマヨ一家を重ねあわせている方も多いことでしょう。

話を戻します。

1月の写真に付された文章のタイトルは〈笑顔の引力〉です。それを読んだせいか、はっきりと小松政行さんのいい笑顔が目に浮かびます。

市橋織江さんの捉えた〈音〉と〈笑顔〉。ホントいい写真です。


「気仙沼漁師カレンダー2022」は、公式サイトにある市内各所にて販売中です。東京では青山ブックセンター(ABC)、銀座 蔦屋書店でも。価格は1870円(税込)。上記公式サイトから通信販売もご利用いただけます。どうぞよろしく。

過去7作に関する本ブログでの関連記事はつぎの記事にまとめております。お時間のゆるすときにでも。

2020年7月28日ブログ「7人の漁師写真家」

 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 漁師カレンダー一橋織江

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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