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「nendo」の聖火台

7月23日の東京2020オリンピック開会式。気仙沼市魚町〈臼福本店〉の臼井壯太朗社長や臼井賢司会長は、最終聖火ランナーによる聖火台への点火を今か今かと待っていたことでしょう。

なぜならば、今回の東京オリンピック聖火台のデザインは、臼福さんの遠洋マグロはえ縄漁船「第1昭福丸」の内外装デザインを担当したデザインオフィス「nendo(ネンド)」の佐藤オオキさんによるものなのです。

nendo公式サイトの作品ページに「Tokyo2020 聖火台」の紹介がありました。その中から、まずはこの映像からご覧ください。

(8月9日追記:nendoさんの作品ページでの「Tokyo2020 聖火台」紹介は現在削除されておりご覧になれません)




解説文から、デザインコンセプトに関わる部分を引用します。

〈 東京2020オリンピック・パラリンピックの開・閉会式演出企画チーム統括であった野村萬斎氏の「太陽の下に皆が集い、皆が平等の存在であり、皆がエネルギーを得る」というコンセプトに基づいてデザインされた聖火台。

求められた「太陽らしさ」を表現するために、耐熱ガラスの球体に炎を閉じ込めたり、炎を回転させて球状にしたりと、延べ85案が検討された。試行錯誤の末、「五輪」をモチーフにした5枚のパネルが上下2段で構成された球状のものに。

オリンピック開会式の終盤に、最終聖火ランナーを迎えるようにして「咲く」。これは、太陽だけでなく、植物が芽吹いたり花が咲いたり、空に向かって手を大きく広げたりといった、太陽から得られるエネルギーや生命力を表現したもの。 〉(引用は以上)


炎の燃料は福島県の施設で製造された水素を使っているとのことです。その水素を得るための水の電気分解に使う電力は太陽光発電によるもの。つまり太陽光エネルギーが聖火の炎となっているのですね。

5枚×2段、計10枚のパネル加工はレーザーで形状を測定しながら超低速でおこなわれたそうです。最後は職人の手仕事による仕上げ。そして試験を繰り返してチューニングをほどこして高精度とスムーズな動きを実現しました。

紹介部はつぎのように結ばれています。〈このようにして生み出された聖火台は、まさに日本のものづくりの力の結晶とも呼べるものとなった〉。

シンプルな造形の裏側にかくされた精緻な加工や機構。こうしてデザインの意図や背景を知ると、テレビ画面にうつる聖火台と炎がより象徴的なものに感じられます。

全競技が終了しての8月8日の閉会式。どのように聖火台が閉じられるのか。炎が徐々に小さくなっていくのに合わせて、静かに花弁が閉じていくのでしょうか。佐藤オオキさんはじめ、多くの人の努力によって精妙に計画されたであろうその動きを、今から楽しみにしております。

「第1昭福丸」のnendoデザインについてはつぎのブログにて。

2020年5月15日ブログ 「nendo」と昭福丸

 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : nendo佐藤オオキ臼福本店

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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