三陸自動車道全通
3月6日(土)、気仙沼湾横断橋が開通しました。これにより、仙台〜宮古間の「三陸自動車道(略称:三陸道)」が全線開通したことになります。まずは3月7日の三陸新報1面から。

三陸新報3月7日記事より
開通当日6日の三陸新報では、4面5面を見開きで使った大きな記事を掲載していました。

三陸新報3月6日記事の一部イメージ
3月6日に開通したのは、気仙沼港ICと唐桑半島IC間。気仙沼湾横断橋を含む7.3kmの区間です。
6日の記事によれば、気仙沼・本吉地方で三陸道の整備促進運動が盛んになったのは、1970年代とのこと。国鉄(現JR)気仙沼線全通の見通しが立ったことで、「今後は高速道路」との声が高まったそうです。
その記事に三陸道整備のあゆみとして1982年以降の年表が掲載されていました。これを見ると、震災前に「気仙沼」の文字があるのは2020年12月の「気仙沼市唐桑町「霧立トンネル」供用開始の記述のみ。
整備の動きが加速したのは皮肉なことに東日本大震災でした。2011年11月に三陸道は三陸北縦貫道路および八戸久慈自動車道と一括で復興道路「三陸沿岸道路」として全線が事業化されたのです。そして迎えた3月6日の三陸道全線開通。まさに半世紀にわたる悲願の道だったのです。
◎三陸道の名称整理
「三陸沿岸道路」と「三陸自動車道(三陸道)」などの名称のまぎらわしさについてはこのブログでも何度か書いたことがあります。三陸新報にわかりやすいマップがありましたので紹介させてもらいます。

三陸新報3月6日記事より
補足しておくと、「三陸自動車道」の正式名は「三陸縦貫自動車道」。そして「気仙沼道路」という名称もよく登場しますが、これは気仙沼中央IC〜 唐桑南IC間のこと。メディアによる用語の違いなどもあるためになにがなにやら。
マップ中にも記載がありますが、三陸沿岸道路(八戸〜仙台港北)としては2021年内に開通予定の普代村〜野田村間を除き2020年度内に開通予定とのこと。2020年度内ということは2021年3月末までということですね。
◎御礼とお祝いを
6日の開通式典の様子はYouTubeでの中継映像配信で見ておりました。この式典に参加されていた方々は、様々な立場での関係者代表ということだったと思います(それにしても挨拶にたった国会議員の多さには驚きましたが)。
私はそれぞれの挨拶のなかで紹介される、これまでにご尽力された方々のお名前を聞きながら、いろいろと感ずるものがありました。
コロナ禍で出席者を抑制しているとはいえ、式典はやはり一種の晴れやかさがあるでしょう。しかしこの式典会場に参列していない/できない数多くの人々がいます。なかには三陸道全通を願いながらもその完成の姿を見ることなくお亡くなりになった方もいるでしょう。
そうした、式典には参加していない多くの工事関係者の皆さま、そして半世紀にわたる三陸道整備の促進運動に関わってきた方々にも思いをいたしつつ。すべての関係者の方々に御礼とお祝いを申し上げます。ありがとうございました。そして、おめでとうございます。
2020年2月25日ブログ「開通式典のお祝い」

三陸新報3月7日記事より
開通当日6日の三陸新報では、4面5面を見開きで使った大きな記事を掲載していました。

三陸新報3月6日記事の一部イメージ
3月6日に開通したのは、気仙沼港ICと唐桑半島IC間。気仙沼湾横断橋を含む7.3kmの区間です。
6日の記事によれば、気仙沼・本吉地方で三陸道の整備促進運動が盛んになったのは、1970年代とのこと。国鉄(現JR)気仙沼線全通の見通しが立ったことで、「今後は高速道路」との声が高まったそうです。
その記事に三陸道整備のあゆみとして1982年以降の年表が掲載されていました。これを見ると、震災前に「気仙沼」の文字があるのは2020年12月の「気仙沼市唐桑町「霧立トンネル」供用開始の記述のみ。
整備の動きが加速したのは皮肉なことに東日本大震災でした。2011年11月に三陸道は三陸北縦貫道路および八戸久慈自動車道と一括で復興道路「三陸沿岸道路」として全線が事業化されたのです。そして迎えた3月6日の三陸道全線開通。まさに半世紀にわたる悲願の道だったのです。
◎三陸道の名称整理
「三陸沿岸道路」と「三陸自動車道(三陸道)」などの名称のまぎらわしさについてはこのブログでも何度か書いたことがあります。三陸新報にわかりやすいマップがありましたので紹介させてもらいます。

三陸新報3月6日記事より
補足しておくと、「三陸自動車道」の正式名は「三陸縦貫自動車道」。そして「気仙沼道路」という名称もよく登場しますが、これは気仙沼中央IC〜 唐桑南IC間のこと。メディアによる用語の違いなどもあるためになにがなにやら。
マップ中にも記載がありますが、三陸沿岸道路(八戸〜仙台港北)としては2021年内に開通予定の普代村〜野田村間を除き2020年度内に開通予定とのこと。2020年度内ということは2021年3月末までということですね。
◎御礼とお祝いを
6日の開通式典の様子はYouTubeでの中継映像配信で見ておりました。この式典に参加されていた方々は、様々な立場での関係者代表ということだったと思います(それにしても挨拶にたった国会議員の多さには驚きましたが)。
私はそれぞれの挨拶のなかで紹介される、これまでにご尽力された方々のお名前を聞きながら、いろいろと感ずるものがありました。
コロナ禍で出席者を抑制しているとはいえ、式典はやはり一種の晴れやかさがあるでしょう。しかしこの式典会場に参列していない/できない数多くの人々がいます。なかには三陸道全通を願いながらもその完成の姿を見ることなくお亡くなりになった方もいるでしょう。
そうした、式典には参加していない多くの工事関係者の皆さま、そして半世紀にわたる三陸道整備の促進運動に関わってきた方々にも思いをいたしつつ。すべての関係者の方々に御礼とお祝いを申し上げます。ありがとうございました。そして、おめでとうございます。
2020年2月25日ブログ「開通式典のお祝い」
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