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君をたたえる碑文

きのう12月3日のブログの続きです。

気仙沼の岩井崎に「小野寺清雄君をたたえる碑」があります。岩井崎を訪れた際には是非お立ち寄りいただきたいと思います。しかし、なかなか現地には行けないという方も多いことでしょう。

本日は、その石碑に記された文章を紹介します。気仙沼市史の第8巻「資料編」に紹介されていました。


市史
気仙沼市史第8巻「資料編」p572-573


以下に引用します。


小野寺清雄君をたたえる碑

 小野寺清雄君は宮城県気仙沼水産高等学校1年に在学中 昭和37年11月29日午後9時30分 八戸港の漁船金保丸が暗礁の点在する岩井崎沿岸に航行してくるのを発見したので 暗夜と強風の中を大声と灯火で懸命に危険信号を送った
 しかし同船はこれに気づかず沖合100メートル付近で座礁し救助を求めたので 君はただちに同僚と共に荒天をかえりみず小舟をこぎ出し金保丸に近づき離礁の方法を伝え終えた瞬間 激浪のために海中に転落し同船のプロペラに巻き込まれ人命救助に一身をなげうったのである 君は明朗剛健で責任感が強く 水産人として大いに将来を期待されていたが 惜しくも波浪の間に16才の生涯を終えたのである
 この行為は人々に深い感銘を与えたので君をたたえる心を長く世に伝えるためこの碑を建てるものである

昭和38年6月

気仙沼市
宮城県気仙沼水産高等学校


引用は以上です。市史では、碑文本文に続けて「(建碑年代 昭和38年6月)」と記していますが、ネット上にある石碑画像を確認し、年月および建碑者としての気仙沼市と水産高校の名を当方が加えました。また、碑文の表記は漢数字ですが、洋数字に変換しております。

碑文のなかの〈君をたたえる心〉という言葉が印象に残りました。その行為を讃えるとともに、なんというのだろう、16歳でこの世を去った小野寺清雄さんを惜しむ人たちの気持ちがそこに感じられます。

小野寺清雄さんの尊い行為が、こうして気仙沼市史に記録されていることを皆さんにもお伝えしたく紹介いたしました。

小野寺清雄さんのご冥福をあらためてお祈りいたします。

12月3日ブログ「悼 小野寺清雄さん」
 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 小野寺清雄岩井崎

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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