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岸壁ナンバリング

内湾地区にある気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザの建物に掲げられている「PIER7」(ピアセブン)という名称が、7番埠頭(ふとう)を意味するということは知っていました。しかし、なぜこの建物にこの名称がという疑問が私にはありました。

1か月以上前のことになりますが、8月5日の三陸新報に関連記事が掲載されていました。


8:5埠頭番号
三陸新報8月5日記事の一部イメージ


記事によれば、気仙沼市の震災復興計画のなかの事業のひとつに、このナンバリング事業があるのだそうです。浜町から港町までの岸壁に1〜11番(4番と9番は欠番)と番号が割り振られており、この番号に埠頭を意味する「PIER」(ピア)を冠して表示しようというもの。

記事に示されている例としては、コの字岸壁はPIER3、神明崎はPIER5となるそうです。現時点で表示/看板設置が実現しているのはPIER7のみ。

記事によれば、漁港管理者としての県としては「震災前にはなかったものなので、復興財源を充当できず、財源確保が厳しい」としています。今後は、岸壁修繕などをおこなう際に関連事業として設置していきたいと考えているそうです。


◎市震災復興計画

本件が震災復興計画のなかの事業のひとつということなので、同計画を見てみました。

たしかに、2011年10月策定の「気仙沼市市震災復興計画」に示された194の重点事業のひとつになっています。該当部分はつぎのとおりです。


P127.jpg
気仙沼市市震災復興計画(P127)より



「重点事業12」とあるのは、「産業再生と雇用創出」のための「日本一活気溢れる水産都市の実現」にあたっての26事業のうち12番目ということ。

実施期間は、平成23〜25年度/2011〜2013年度としてありますから、ほとんど進んでいないといってよいでしょうね。

現状に関して気になる記述がありました。〈気仙沼漁港内の岸壁は、地域固有の呼称で呼ばれることが多く、必ずしも地区名と一致していないことから、市外からの入港船、関係者及び観光客に、分かりづらく不便なものとなっています〉と。

入港船、関係者がそういうのならばそうなのでしょう。しかし、それが観光客にとって分かりづらく不便なものになっているのかどうか。

ちょっと疑問ですね。コの字岸壁はPIER3、神明崎はPIER5としたところで、観光客はかえって混乱するような気がします。(ところで、神明崎の岸壁というのはどこのことをいうのだろう?)



◎交流プラザの愛称は、創(ウマレル)

今回の三陸新報の記事を読んで、ちょっと頭がすっきりしたことがあります。それは、「PIER7」が、あくまで、市まち・ひと・しごと交流プラザの建物壁面を利用して表示された埠頭番号であって、建物を指し示すものではないということ。

そうであれば、同プラザのサイト/施設紹介にあるつぎの説明とも一致します。

〈 隣接するウォーターフロント(商業)施設は,観光客のゲートをイメージして愛称を「迎(ムカエル)」としており,「気仙沼市まち・ひと・しごと交流プラザ」は市民一人一人が主体的にまちを創造していく起点となるエリアとして愛称を「創(ウマレル)」とします。

併せて,震災復興計画の重点事項に掲げている「気仙沼漁港のナンバリング」として,県が定める7番岸壁が当施設前のエリアに当たることから,建物壁面に「PIER7(ピアセブン)」の表示を施しています。 〉(引用は以上)

この説明文は、まち・ひと・しごと交流プラザがオープンしたときの記者会見資料内容をふまえたものですから、市としての公的な見解といってよいでしょう。

しかしあらためてこの説明文を読むと、〈建物壁面に「PIER7」の表示を施しています〉というあたりに、ご担当者の苦労も感じます。また、「創」に対して「ウマレル」という読みを記すときの心情たるや。

さらに申し上げれば、交流プラザの愛称については、ムカエルなど3つの商業施設と同様の一文字の設定などせずに「PIER7」でよかったのではないかと。それと、「PIER7」が交流プラザの愛称のように使用されている例もあり、それがわかりにくさにつながっているのではないかとも。しかし、すでに遅し、もう済んだことということかもしれません。

長くなりました。ここまでにしておきましょう。本件担当の方が、〈人の苦労も知らないで〉と感じられたようでしたらごめんなさい。仕事で、こうしたネーミングの表現やシステムについて考えることも多いために、どうしても気になってしまうのです。ご理解いただければと。
 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : PIER7 ウマレル

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プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/69~70歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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