編物みたいな会社
8月10日の気仙沼ニッティングさんのツイートで、週刊新潮の8月13・20日夏季特大号に、同社社長の御手洗瑞子(みたらいたまこ)さんのインタビューが掲載されていることを知りました。記事の画像も添付されていましたが、あとでしっかりと読むことにしました。
最近は週刊新潮にしても週刊文春にしても、自宅のiPadで「楽天マガジン」を利用して読むというか見ることが多いのです。いわゆるサブスク(リプション)の有料読み放題サービス。ですから、御手洗さんの文章もこれでと思っていたのです。
しかし考えが甘かった。この記事は広告なので同サービスでは見ることができず。広告だけでなく、記事でも特ダネ的なトップ記事は閲覧できないことがあります。
しかたがありません。図書館からの貸出を待つことにしました。そして手にした週刊新潮にこの企画記事広告がありました。

週刊新潮8月13・20日夏季特大号より
これは「新しい時代を切り拓く5つのキーワード」と題する新潮社広告部の特別企画で、5つの会社それぞれに対応したキーワードをテーマに5人の著名人の文章がまとめられています。
御手洗さんのページの広告主は、みずほフィナンシャルグループさん。キーワードは「未来の世界へ」です。上記のツイートには〈インタビュー〉としてありましたから、取材した内容をライターがまとめたものでしょうか。
その文章では、気仙沼ニッティング設立の経緯や、現在約60人いる編み手さんに対しての〈リスペクト〉の気持ち、そして企業目標などがコンパクトにまとめられています。そのなかに、印象に残る言葉がありました。
ひとつは、〈世界的なブランドになるだけでなく、将来は伝統工芸のように地域に根ざしたものになっていくといいな、と思っています〉ということ。
そしてもうひとつ。〈編み物は縫って作る洋服と違い、一段ずつしか進みません。私の会社はまさに編み物みたいだ、と考えています。一段ずつバランスをとり、未来の世界へ向けて、地域の役に立ちながら、会社を編んでいきたいと思っています。〉
私は、掲げられている目標や理想の高さと同時に、そこへと向かう歩みはゆっくりとしたものにならざるを得ないという宿命的なものも感じました。
御手洗さんはご自身の著書『気仙沼ニッティング物語』で、〈100年続く会社をつくりたい〉と記しています。これは、100年にわたって、お客さまそして編み手さんはじめスタッフからも信頼される会社にという思いを込めた言葉であると思います。しかし、編み物にたとえた会社経営ということを考えると、〈100年つづく〉というよりも〈100年かかる〉とも思えてくるのです。
◎気仙沼ニッティング東京
話は変わります。8月5日をもって「気仙沼ニッティング東京」が閉店となりました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京と気仙沼の行き来が難しくなってきたことや、お客さまの健康や安全を考慮してのことといいます。
同店は、2018年11月17日に東京の渋谷区千駄ヶ谷にオープンしましたから1年9か月でのクローズです。ある意味で現状を厳しくみての機敏な対応ともいえるでしょう。
気仙沼ニッティングさんのサイトでの同店閉店についてのお知らせから、結びの言葉を引用します。
コロナウイルスの感染拡大が収束し、また「気仙沼ニッティング東京」を出店させていただける日を心待ちにしております。
それまで、新しいスタイルで、どうかよろしくお願いいたします。
2020年8月 (引用は以上)
そして9月17日、東京と京都に、気仙沼ニッティングの商品を手にとって見ることができる取扱店さんができるとの発表が同社からありました。東京は、大丸東京6階の「サニー&カンパニー」さんで9月23日から。詳細は、こちらにて。
いろんな動きがありますが、これを編み物にたとえれば、セーターをいったんほぐして編み直すみたいなことかもしれません。
2018年11月13日ブログ「うれしいニュース」
最近は週刊新潮にしても週刊文春にしても、自宅のiPadで「楽天マガジン」を利用して読むというか見ることが多いのです。いわゆるサブスク(リプション)の有料読み放題サービス。ですから、御手洗さんの文章もこれでと思っていたのです。
しかし考えが甘かった。この記事は広告なので同サービスでは見ることができず。広告だけでなく、記事でも特ダネ的なトップ記事は閲覧できないことがあります。
しかたがありません。図書館からの貸出を待つことにしました。そして手にした週刊新潮にこの企画記事広告がありました。

週刊新潮8月13・20日夏季特大号より
これは「新しい時代を切り拓く5つのキーワード」と題する新潮社広告部の特別企画で、5つの会社それぞれに対応したキーワードをテーマに5人の著名人の文章がまとめられています。
御手洗さんのページの広告主は、みずほフィナンシャルグループさん。キーワードは「未来の世界へ」です。上記のツイートには〈インタビュー〉としてありましたから、取材した内容をライターがまとめたものでしょうか。
その文章では、気仙沼ニッティング設立の経緯や、現在約60人いる編み手さんに対しての〈リスペクト〉の気持ち、そして企業目標などがコンパクトにまとめられています。そのなかに、印象に残る言葉がありました。
ひとつは、〈世界的なブランドになるだけでなく、将来は伝統工芸のように地域に根ざしたものになっていくといいな、と思っています〉ということ。
そしてもうひとつ。〈編み物は縫って作る洋服と違い、一段ずつしか進みません。私の会社はまさに編み物みたいだ、と考えています。一段ずつバランスをとり、未来の世界へ向けて、地域の役に立ちながら、会社を編んでいきたいと思っています。〉
私は、掲げられている目標や理想の高さと同時に、そこへと向かう歩みはゆっくりとしたものにならざるを得ないという宿命的なものも感じました。
御手洗さんはご自身の著書『気仙沼ニッティング物語』で、〈100年続く会社をつくりたい〉と記しています。これは、100年にわたって、お客さまそして編み手さんはじめスタッフからも信頼される会社にという思いを込めた言葉であると思います。しかし、編み物にたとえた会社経営ということを考えると、〈100年つづく〉というよりも〈100年かかる〉とも思えてくるのです。
◎気仙沼ニッティング東京
話は変わります。8月5日をもって「気仙沼ニッティング東京」が閉店となりました。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、東京と気仙沼の行き来が難しくなってきたことや、お客さまの健康や安全を考慮してのことといいます。
同店は、2018年11月17日に東京の渋谷区千駄ヶ谷にオープンしましたから1年9か月でのクローズです。ある意味で現状を厳しくみての機敏な対応ともいえるでしょう。
気仙沼ニッティングさんのサイトでの同店閉店についてのお知らせから、結びの言葉を引用します。
コロナウイルスの感染拡大が収束し、また「気仙沼ニッティング東京」を出店させていただける日を心待ちにしております。
それまで、新しいスタイルで、どうかよろしくお願いいたします。
2020年8月 (引用は以上)
そして9月17日、東京と京都に、気仙沼ニッティングの商品を手にとって見ることができる取扱店さんができるとの発表が同社からありました。東京は、大丸東京6階の「サニー&カンパニー」さんで9月23日から。詳細は、こちらにて。
いろんな動きがありますが、これを編み物にたとえれば、セーターをいったんほぐして編み直すみたいなことかもしれません。
2018年11月13日ブログ「うれしいニュース」
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