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「MSC」認証取得!

気仙沼の臼福本店さんのクロマグロはえ縄漁が、〈マリンエコラベル/海のエコラベル〉とも呼ばれる「海洋管理協議会(MSC)」認証を取得しました。

8月7日に河北新報配信記事で認証取得の見込みということを知り、これは画期的なことと思っておりました。しかし、三陸新報での報道がなく、なぜだろうと思っておりましたが、8月18日につぎの記事が掲載されました。正式な認証取得は8月10日で、同月13日にMSC日本事務所から発表されましたので、これを受けての報道でしょう。それだけに詳しい記事となっており、とてもありがたい。


MSC認証

三陸新報8月18日記事の一部イメージ


「MSC」はロンドンに本部を置く、「持続可能な漁業」を行う漁業者の認証機関です。

臼福本店さんがMSC認証の取得を目指したのは2年以上前のこと。2018年8月には、独立した審査機関であるControl Union(UK)社による取得に向けた本審査に入ったことが発表されていました。審査対象は「第1昭福丸」です。それから2年が経過し、8月10日にやっと認証取得を実現することができました。

日本での認証取得漁業としては7件目、クロマグロ漁業としては世界初のMSC認証取得となります。すばらしい。


◎持続可能な漁業をめざして

三陸新報の記事は、「MSC」認証やその審査について詳しく紹介しています。気仙沼の漁業における先進事例であることを意識してのことでしょう。

記事によれば、大西洋クロマグロは乱獲によって資源の減少が危惧された時期がありました。しかし資源管理に取り組んだ結果、現在は回復。各国の漁船は毎年、国際機関の大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)が設定した漁獲枠内で水揚げしているとのこと。

三陸新報の記事をさらに読むと、認証に向けての審査が簡単なものではないことがよくわかります。後半部を引用させてもらいます。

〈審査の基準は「資源の持続可能性」「生態系への影響」「管理システム」。いずれも無条件で合格となる80点以上となったが、世界自然保護基金(WWF)と非営利組織「PEW慈善信託」から異議申し立てがあった。

WWFなどは「大西洋クロマグロ資源はまだ十分に回復していない」「ICCATの管理は十分ではない」などと主張。英国の弁護士を独立裁定人とする公聴会で違いの意見が審査された。

その結果、WWFなどの主張は却下、臼福本店の意見が認められ、認証取得が決まった。〉(引用は以上)

「違法・無報告・無規制」の漁業を3つの頭文字をとって、「IUU漁業」と呼ぶそうです。そうしたIUU漁業による魚介類が日本国内にも入り込んでいるとのこと。記事の最後には、臼福本店社長の臼井壯太朗さんの言葉が紹介されていました。

「IUU由来でない魚が適切に選ばれる水産業界にしたい。正しいことをしている人が評価される世の中に変えたい」。そして「認証取得は持続可能な漁業としてのスタート。日本のマグロ漁業もノルウェーの漁業のように成長産業へ変えていきたい」と。

臼福本店さんがクロマグロ漁でのMSC認証を目指したことはとてもチャレンジングなことでした。多額の費用もかかるでしょうし、予期せぬことがいろいろとあったことと思います。

壯太朗社長はこれが〈スタート〉と語っていますが、2年以上もかけたこのMSC認証プロジェクトが完結。まずは〈なかじめ〉ということで。おめでとうございました。


MSC日本事務所プレスリリース
河北新報8月7日配信記事
 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : MSC臼福本店

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

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