震災を詠む 2019
阪神淡路大震災から今日で25年。本日のブログは東日本大震災に関してです。
1月14日、NHK Eテレで「震災を詠む 2019」が放送されました。この放送予定を知ったのが当日で、ツイッターには投稿したものの、このブログでお伝えすることができませんでした。
この番組は、先日の「パプリカ in 気仙沼」と同じく、昨年12月1日にNHK「明日へ in 気仙沼」企画のひとつとして収録されたものです。見逃した方はつぎの再放送をご覧ください。
◎ハートネットTV「震災を詠む 2019」再放送
NHK Eテレ
1月21日(火) 午後1:05 ~1:35
番組サイト
いくつか番組画像を紹介します。まずはオープニング映像。手前は、JR大船渡線鹿折駅、その向こうには第18共徳丸が。

その画像が現在の鹿折駅前の風景に変わります。鉄道に代わりBRTのターミナルになっています。そしてそこにタイトル「震災を詠む 2019」がオーバーラップします。


今回、番組に寄せられた短歌はおよそ250首。番組では、気仙沼の後藤善之さん、渡部千鶴子さん、松下尚子さん、安藤明子さんの歌も紹介されました。みな気仙沼小学校の会場にもいらしており、歌の背景などを語っていました。
安藤明子さんは「磯屋水産」安藤竜司さんのお母様です。竜司さんは、同じ日の昼に渡辺謙さんをゲストに迎えた「ごごナマ」のビデオ映像にも登場していましから、親子でのNHK昼夜出演となりました。
後藤善之さんは、「震災を詠む 2017」でもその歌が紹介されています。三陸新報の連載「巨木巡行」の筆者でもあります。
私は、気仙沼高校の1年生、後藤華沙さんの歌が強く印象に残りました。

わが町の 幼き記憶 薄れゆく
復興ではなく 上書き保存
ゲストの歌人 永田和弘さんも感心していましたが、私も「上書き保存」という言葉にとても感ずるものがありました。下の画面右端が永田さん。2人目が同じくゲスト/選者の生島ヒロシさん、3人目が副島淳さん。左端はキャスターの中野淳さんです。

なんというか、この現代的な語句「上書き保存」から、パソコンなどで誤って上書き保存してしまったときの喪失感というか、もう元には戻せない絶望感といったものさえ伝わってきます。土地区画整理のためのかさ上げ工事を連想する人もいることでしょう。冒頭の鹿折地区の映像を思い起こします。
気高で取材したと思われる後藤さん。震災当時は小学1年生か2年生です。

番組のはじめには、生島さんが、河原田あたりから以前に実家の食堂があった港町方面に向かいます。映像にうつる場所はどこがどこやら。あの辺も今はすっかり変わっているのでしょう。
最後に、松下尚子さんの歌を紹介します。松下さんは、震災当時に気仙沼市民会館の館長として避難所運営にあたった方だと思います。
あの店も あの道さえも 無き跡に
街は造られ 復興続く
「震災を詠む 2019」の再放送は、1月21日(火)。是非ご覧ください。
2017年7月12日ブログ「震災を詠む 2017」
1月14日、NHK Eテレで「震災を詠む 2019」が放送されました。この放送予定を知ったのが当日で、ツイッターには投稿したものの、このブログでお伝えすることができませんでした。
この番組は、先日の「パプリカ in 気仙沼」と同じく、昨年12月1日にNHK「明日へ in 気仙沼」企画のひとつとして収録されたものです。見逃した方はつぎの再放送をご覧ください。
◎ハートネットTV「震災を詠む 2019」再放送
NHK Eテレ
1月21日(火) 午後1:05 ~1:35
番組サイト
いくつか番組画像を紹介します。まずはオープニング映像。手前は、JR大船渡線鹿折駅、その向こうには第18共徳丸が。

その画像が現在の鹿折駅前の風景に変わります。鉄道に代わりBRTのターミナルになっています。そしてそこにタイトル「震災を詠む 2019」がオーバーラップします。


今回、番組に寄せられた短歌はおよそ250首。番組では、気仙沼の後藤善之さん、渡部千鶴子さん、松下尚子さん、安藤明子さんの歌も紹介されました。みな気仙沼小学校の会場にもいらしており、歌の背景などを語っていました。
安藤明子さんは「磯屋水産」安藤竜司さんのお母様です。竜司さんは、同じ日の昼に渡辺謙さんをゲストに迎えた「ごごナマ」のビデオ映像にも登場していましから、親子でのNHK昼夜出演となりました。
後藤善之さんは、「震災を詠む 2017」でもその歌が紹介されています。三陸新報の連載「巨木巡行」の筆者でもあります。
私は、気仙沼高校の1年生、後藤華沙さんの歌が強く印象に残りました。

わが町の 幼き記憶 薄れゆく
復興ではなく 上書き保存
ゲストの歌人 永田和弘さんも感心していましたが、私も「上書き保存」という言葉にとても感ずるものがありました。下の画面右端が永田さん。2人目が同じくゲスト/選者の生島ヒロシさん、3人目が副島淳さん。左端はキャスターの中野淳さんです。

なんというか、この現代的な語句「上書き保存」から、パソコンなどで誤って上書き保存してしまったときの喪失感というか、もう元には戻せない絶望感といったものさえ伝わってきます。土地区画整理のためのかさ上げ工事を連想する人もいることでしょう。冒頭の鹿折地区の映像を思い起こします。
気高で取材したと思われる後藤さん。震災当時は小学1年生か2年生です。

番組のはじめには、生島さんが、河原田あたりから以前に実家の食堂があった港町方面に向かいます。映像にうつる場所はどこがどこやら。あの辺も今はすっかり変わっているのでしょう。
最後に、松下尚子さんの歌を紹介します。松下さんは、震災当時に気仙沼市民会館の館長として避難所運営にあたった方だと思います。
あの店も あの道さえも 無き跡に
街は造られ 復興続く
「震災を詠む 2019」の再放送は、1月21日(火)。是非ご覧ください。
2017年7月12日ブログ「震災を詠む 2017」
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