防災マップ/洪水
1月1日の三陸新報元旦号は特集も含めると全38頁の編成でした。本日紹介するのは、その中で興味をそそられた記事のひとつ。昨年10月の台風10号の襲来などを踏まえ、気仙沼市が公開している「洪水ハザードマップ」の活用法についてです。記事では、つぎの防災マップ/洪水を掲載していました。

三陸新報1月1日記事より
このマップは市の公開内容をベースに三陸新報が施設名などを強調表示したものです。
気仙沼市防災マップ 洪水(pdf)
左上につぎの記述があります。「この地図は、宮城県が大川と鹿折川について 50年に1度の大雨を設定し、堤防が複数の箇所で決壊したと仮定し、どこまで、どのくらいの深さで浸水するかを、「想定」掲載(シミュレーション)して表示したものです」。
私が驚いたというか、やっぱりなと思ったのは、洪水による浸水地区が大震災の津波による被災地区と見事に重なっていたからです。津波だけでなく、河川の洪水でもこれだけの被災が予想されるのかと。
鹿折地区についていえば、私が小学生にあがるぐらいの時、オレンジの地域には田んぼが広がっていました。そして南気仙沼地区は、内の脇(ないのわき)で潮干狩りをしましたから干潟が広がっていたはずです。一景嶋神社は島にあったわけですし、現在の朝日町にいたる地域は埋め立てによって造成されました。付け加えれば、田中前の多くは田んぼでした。
こうした気仙沼の歴史をふりかえるとき、いつも複雑な気持ちがわいてきます。地域経済の発展と人口の増加に対応して開発された事業用地や宅地が、津波や洪水といった災害に対しては脆弱でした。地域の発展の裏側にひそむ危うさです。しかし、防災に対する万全の対応をおこなっての用地開発は高コスト。つまり地価が高くなりすぎて宅地や事業用地としては採算があわないでしょう。
しかし、震災で甚大な被害を受けたこれらの地域は、復興のための大きな投資によって生まれ変わろうとしています。リスクと可能性/将来性というのは表裏一体。防災マップに示されたオレンジの地域は被災リスクをはらんだ地域だったかもしれないけれど、いまは大きな可能性をもった地域になろうとしているのではないか。また、是非そうあってほしいと。
そんなことを三陸新報の元旦記事を読んで感じたのです。なんかうまくまとまらないのですが、そんなことを思ったということをお伝えしたく。
なお、気仙沼市サイトにおける防災マップはつぎのリンクにて。
気仙沼市防災マップ

三陸新報1月1日記事より
このマップは市の公開内容をベースに三陸新報が施設名などを強調表示したものです。
気仙沼市防災マップ 洪水(pdf)
左上につぎの記述があります。「この地図は、宮城県が大川と鹿折川について 50年に1度の大雨を設定し、堤防が複数の箇所で決壊したと仮定し、どこまで、どのくらいの深さで浸水するかを、「想定」掲載(シミュレーション)して表示したものです」。
私が驚いたというか、やっぱりなと思ったのは、洪水による浸水地区が大震災の津波による被災地区と見事に重なっていたからです。津波だけでなく、河川の洪水でもこれだけの被災が予想されるのかと。
鹿折地区についていえば、私が小学生にあがるぐらいの時、オレンジの地域には田んぼが広がっていました。そして南気仙沼地区は、内の脇(ないのわき)で潮干狩りをしましたから干潟が広がっていたはずです。一景嶋神社は島にあったわけですし、現在の朝日町にいたる地域は埋め立てによって造成されました。付け加えれば、田中前の多くは田んぼでした。
こうした気仙沼の歴史をふりかえるとき、いつも複雑な気持ちがわいてきます。地域経済の発展と人口の増加に対応して開発された事業用地や宅地が、津波や洪水といった災害に対しては脆弱でした。地域の発展の裏側にひそむ危うさです。しかし、防災に対する万全の対応をおこなっての用地開発は高コスト。つまり地価が高くなりすぎて宅地や事業用地としては採算があわないでしょう。
しかし、震災で甚大な被害を受けたこれらの地域は、復興のための大きな投資によって生まれ変わろうとしています。リスクと可能性/将来性というのは表裏一体。防災マップに示されたオレンジの地域は被災リスクをはらんだ地域だったかもしれないけれど、いまは大きな可能性をもった地域になろうとしているのではないか。また、是非そうあってほしいと。
そんなことを三陸新報の元旦記事を読んで感じたのです。なんかうまくまとまらないのですが、そんなことを思ったということをお伝えしたく。
なお、気仙沼市サイトにおける防災マップはつぎのリンクにて。
気仙沼市防災マップ
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