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西舞根川護岸撤去

気仙沼市唐桑町舞根(もうね)地区で、震災の災害復旧工事の一環として河川護岸を撤去しただけで造り直さないという珍しい工事が9月21日におこなわれたそうです。9月22日の三陸新報が伝えています。

舞根川

三陸新報9月22日記事の一部イメージ


記事によれば、撤去されたのは西舞根川の左岸のコンクリート製護岸です。150mほど離れたところに東舞根川が流れていますが、その水は間にある干潟(ひがた)を通って西舞根川に合流しています。工事は、東舞根川の水を西舞根川に流すためにおこなわれました。10mほどの護岸が撤去されたことによって、干潟の水の出入りが増えて生態系がより豊かになることが期待されています。

この場所にある干潟は、環境省が生物多様性の観点から重要な湿地を保全することを目的に2001年に発表した「日本の重要湿地500」にも選出されるなど、学術的にも貴重なものだそうです。この護岸撤去を要望したのはNPO法人「森は海の恋人」の理事長でもある畠山重篤さんです。重篤さんが干潟の大部分を所有し、干潟周辺の地権者も同意したことから、工事の事業主体である気仙沼市も要望を受け入れたとのこと。

記事では、「舞根森里海研究所」を拠点に海の水質などを調査している首都大学東京/都市環境学部の横山勝英教授のコメントを紹介しています。横山教授は「通常の災害復旧工事とは正反対の作業で、おそらく日本初の事例。構造物ではなく、自然環境を回復させる取り組みとして、とても意義深い」と評価しています。

今回の工事は、地権者の要望によって護岸を撤去したという事例です。これとは逆に、そこに暮らす人もいなくなったような土地であっても、それを守るための防潮堤が建設された例も多いように思います。こうしたことに対しては賛否両論あり、私も軽々に語るつもりはありませんが、報道をみるたびに地権者の財産権というのは本当に大きなものだなと感じたものです。

記事には畠山重篤さんの話も紹介されていました。「汽水域動植物の宝庫。これまでは干潟と川の水交換はごくわずかだったが、それでも多くの植物や生物がみられた。護岸撤去によって、さらに環境が豊かになり“自然の博物館”のようになるだろう」と。

最後に。記事には、東舞根川の水は間にある干潟を通って西舞根川に合流しているとあるのですが、これがよくわかりませんでした。逆の流れであれば、護岸撤去によって干潟を通り東舞根川へ流れこむ水量が増えるというのがすなおに理解できるのですが。河川の左岸や右岸ってどっちがどっちということも含めて、私の頭はこんがらがってしまいました。紙に書いてみたりもしたのですが、どうにもわからない。ま、年のせいということにしておきましょう。私には難しすぎる(笑)。

なお、NPO法人「森は海の恋人」事務局日誌「周回軌道」の関連記事を以下に。工事の写真も掲載されています。

「周回軌道」9月23日記事
 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 舞根 森は海の恋人

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気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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