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武山櫻子受賞記事

きのう7月18日の三陸新報にうれしいニュースが掲載されていました。気中同級生の武山美加(みゆき)号:櫻子(おうし)さんの毎日書道展入賞との報。同展は、内容も規模も日本最大の書道展とされています。

武山記事
三陸新報7月18日記事の一部イメージ


武山さんが受賞したのは、第71回 毎日書道展の会員賞(近代詩文書の部)です。これはとてもすごいことなのですが、見出しの〈最高賞〉の強調は誤解を与える可能性があるので少し補足しておきます。

今回の毎日書道展最高賞は「文部科学大臣賞」1名です。ただしこの賞は毎回あるとも限りません。そのため通常の同展での最高賞/グランプリとされているのが「会員賞」です。今回は26名が受賞しました。部門別受賞者数でいうと漢字(10)・かな(4)・近代詩文書(6)・大字(2)・篆刻(1)・刻字(1)・前衛(2)。武山さんはこの近代詩文書部門(6名)中のひとりです。記事では〈近代詩文書の部で最高賞の「会員賞」〉としています。正確に記したほうが武山さんのためとも思い、あえて記しました。

記事では、櫻子さんの父 武山櫻光(おうこう)さんのことにも触れています。櫻子さんは櫻光さんが亡くなったのを機に、1999年に気仙沼へ帰り、父親の跡をついで書の道を歩んできたと。同級生のなかには、南町にあった櫻光先生の書道教室で教えてもらった人も多いと思います。今回の毎日書道展での櫻子さんの受賞をお父様も心から喜んでいることでしょう。その受賞の難しさ、素晴らしさをよく知っているだけに。

記事にある作品画像を拡大してみましょう。俳人 鈴木鷹夫の句「鈴なって鞍馬をこゆる破魔矢かな」。〈越ゆる〉を〈こゆる〉と書き換えているかもしれません。私はしっかりと読めませんでしたが、(受賞したからいうわけではありませんが)とてもいい書だと思いました。好きですね。記事の画像は余白が十分ではないのがちょっと残念ですが。


櫻子作品


話は変わるのですが、毎日書道展を主催する毎日新聞の本社がある東京・竹橋のパレスサイドビル1階に毎日書道会のギャラリーがあります。顧客企業のオフィスがこのビルにあったので、訪問のたびにギャラリーのウィンドーをながめていました。その頃に展示されていた書のひとつが金子鴎亭(おうてい)さんの作品。これも全部の文字を読みとることはできませんでしたが、筆の動きを追いながら見ているだけで心地よさを感じたものです。

金子鴎亭さんは、毎日書道展の創設に尽力した書家のひとり。文化勲章も受章。平成13年に亡くなっています。今回はじめて知ったのですが、金子さんは漢詩句などではなく日本語の詩文を書の題材とする近代詩文書運動をすすめた方でした。武山さんが受賞した「近代詩文書」部門が、金子鴎亭によって切り拓かれた分野だったことを知り、なにか縁というかうれしい気持ちを感じました。

そんなことを思いながら、武山さんの受賞作品をながめなおすと、さらに味わいが深まるような気もします。

武山櫻子/美加さん、このたびのとても大きな賞の受賞、おめでとう。本当に素晴らしい。心からお祝いを申し上げます。


なお、2015年の河北書道展における武山さんの「東北放送賞」受賞については次のブログにて。このときに彼女が書とした詩文は、気仙沼市魚町の名店「福よし」の大将、村上健一さんであることなども記しました。

2015年8月24日ブログ「祝!武山櫻子受賞」
 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 武山櫻子 毎日書道展

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気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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