防潮堤反対の声

3月11日に多くのテレビ番組をみていて感じたのは、あの規模の大津波を防潮堤で防げると思うのは大きな間違いであるということです。大津波のあの圧倒的なエネルギー、高さ、そして深さ。

しかし、それらの番組のなかで巨大防潮堤建設への疑問の声はほとんど紹介されなかったように思います。不思議だ。その一方で、市民や国民のしっかりとした議論がないままに国や県の防潮堤計画が水面下で進行しています。

本日は、防潮堤建設に反対する声を紹介します。「周回軌道」というNPO法人「森は海の恋人」事務局日誌のブログです。書いているのは畠山重篤さんの息子さんである信さん。畠山信さんは気仙沼市の震災復興市民委員会のメンバーでもあります。そして、国と県が推進している高い防潮堤計画に強い疑問をいだいています。

ブログ内容を要約して紹介します。

唐桑地区でも高い防潮堤が計画されています。たとえば宿地区は9.9mであるとのこと。畠山さんは、国、宮城県、気仙沼市の担当者に問い合わせますが、らちがあきません。
国(国交省)は、「3回もやった会議で決まったことなので…」。宮城県は「気仙沼市が自治体だから…」。気仙沼市は「宮城県の事業だから…」。共通していることは、「防潮堤はつくる」ということ。

信さんのいらだちはよくわかります。私も同じ印象をもっています。
いつ正式に防潮堤建設が決まったのか?

国と県の防潮堤建設推進の姿勢は、かなり強硬のようです。
〈堤防建設に関して「住民の方からの要望が多い」と、宮城県の方は言っている。そんなことはない。気仙沼に住んでいて、賛成意見をいまだ誰からも聞いたことがない〉〈最近多いのは「子どもを使った、堤防推進系報道」。子どもが書いた作文を掲載やCMで流している。子どもは、「でっかい堤防に守られたい」という〉

信さんは、防潮堤に反対する自分の考えは、地域のなかで浮いているのかとも思ったそうです。そして唐桑町内各地区の方々との意見交換会を開きます。信さんの思いは杞憂でした。〈防潮堤に関しては、お集まり頂いた全地域の方が不要と考えていた。海の様子が見えたことで被災をまぬがれたケースが多いようだ。防潮堤ができたら景観が完全に破壊される。防潮堤に莫大な税金を使うよりも、避難路の確保、防災教育に資するべきとの意見で完全に一致している〉

これでも、東京にいる私は、気仙沼をはじめとする被災地の復興計画のことをとやかくいうのを控えてはいるのです。しかしやはり私は、巨大防潮堤には反対です。
土建国家日本。ゼネコン政治。復興利権。そんないやな響きの言葉が頭のなかに浮かんでくるのです。

周回軌道/NPO法人「森は海の恋人」事務局日誌
12月10日ブログ「防潮堤のその後」
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テーマ : 東北地方太平洋沖地震義援金、災害援助
ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 防潮堤 森は海の恋人 畠山重篤

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気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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