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気仙沼天旗浮世絵

5月26日、気仙沼の岩井崎園地で「気仙沼天旗(てんばた)まつり」が開催されました。昨年は9月に予定されていましたが台風24号の接近が予想されために中止となり、今回は2年ぶりの開催となりました。

5月24日の三陸新報にこの天旗まつりの案内広告が掲載されていたのですが、そこにつぎの凧あげの浮世絵が掲げられていました。公式観光情報サイト「気仙沼さ来てけらいん」内のチラシ画像にも同じものがありました。「気仙沼天旗空之水族館」です。


天旗まつり

気仙沼観光コンベンション協会のチラシ画像より


気仙沼伝統の日の出凧をあしらいながら、空にはカツオやサンマなどの凧もあがっています。ホヤぼーやは空だけでなく陸にも。すでにある凧揚げの浮世絵/錦絵を素材として気仙沼の絵柄を組み込んでいるわけですが、無理がなく自然な感じで素晴らしい。

絵の下につぎの引用説明がありました。「この浮世絵は、『東京名所四十八景』「筋違御門うち凧あそひ」昇斎一景 画と、『子供遊び凧の戯』 一交斎小芳盛 画より引用し作成しました」と。なるほど。原画を知りたくなりました。調べてみたらつぎの2点です。


まずは『東京名所四十八景』「筋違御門うち凧あそひ」昇斎一景 画を。出典

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つぎに『子供遊び凧の戯』部分 一交斎小芳盛 画を。出典

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上の絵を背景にして、下の絵にある子供たちを組み込み、空を水族館に見立てて魚を配したというわけですね。うまいよねえ。画像処理ソフトを使って、切り抜いて貼り付けるということでしょうが、口でいうほど簡単ではないでしょう。消したり足したり重ねたり、そしてなじませたり。

凧揚げの浮世絵を使って気仙沼の天旗風景を再構成しようというアイデア。それを実際に形とするテクニック。両方がそろって見事な〈作品〉ができあがりました。

この浮世絵イラストは昨年2018年の天旗まつりポスター/チラシでも使われていました。この年の催事そのものは残念ながら中止となりましたが、この〈浮世絵〉は評判がよくて今年もといったところでしょうか。どなたがつくったものかわかりませんが、本当に感心しました。ご存じの方がいらっしゃれば是非そのようにお伝えいただければと。

昨年の天旗まつりに際しては、三陸新報に掲載された、角星さん、プラザホテルさん、ホテル観洋さんの屋号凧をうまく使った広告のことをブログに記しました。これも遊びがあってとてもよかった。

天旗まつり関係者のなかになかなかの趣味人、才人がいらっしゃるのかもしれませんね。おかげでこうして楽しませてもらいました。


2018年10月1日ブログ「天旗まつりの広告」

 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 天旗まつり浮世絵

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気中20/小田

Author:気中20/小田
このブログは、東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/71~72歳)たちを支援する首都圏在住者「気中20回生支援会」ブログとして始めました。いまは、気仙沼出身東京在住者による気仙沼情報ブログとして、魚町育ちの小田(気中3年8組)が書いています。

Twitter: @kechu20

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