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気仙沼弁のカルタ

地元気仙沼の魅力を市民みんなで再発見する活動を続けている「ば!ば!ば!プロジェクト」ではいま、気仙沼弁でのご当地カルタの制作に取り組んでいます。昨年10月には〈ば!ば!ば!の場〉ワークショップを開催し、その後もネットで読み札の案を募集するなどの活動を続けてきました。

そしてこのほど、気仙沼弁ご当地カルタの読み札(読み句)が決定し、つぎのステップとして絵札案の募集が始まったと3月2日の三陸新報が伝えていました。記事に掲載されていた読み札を紹介します。

カルタ上
カルタ下
三陸新報3月2日記事より


それぞれの気仙沼弁がとても面白い。そして懐かしい。とはいうものの、私には意味がわからない読み句もありました。たとえば、〈け:けえちゃだぞ 間違えんすな めぇうっしょ〉〈に:にしょっこを 消さねでけらぃん! おっかねの〉など。

標準語での解説文は、気仙沼観光コンベンション協会のFacebookで紹介されていますので調べてみました。まず〈け〉の句については、〈逆さま、あべこべだよ。間違えないようにね、(服の)前後ろ〉。〈けえちゃ〉が逆さまということか。〈めぇうっしょ〉は〈まえうしろ〉がなまったのでしょう。

〈に〉の句は、〈天井の電灯のオレンジ色の電球は消さないで! こわいの!〉。〈にしょっこ〉は、二燭光(にしょっこう)だったのですね。燭光は〈カンデラ〉と同じ明るさの単位。つまり小さな灯りの意味で、常夜灯として使う小さな電球のこと。これは気仙沼弁というよりも標準語/共通語のなまりといったほうがよいかも。私は〈二燭光〉として夏目漱石かなにかの小説の中で読んだか、どこかで聞いたことがあるような。

今回の読み句の選定には苦労もあったのではないでしょうか。気仙沼弁と一言で言っても地域差や世代の違いなどもありますから。三陸新報の記事によれば、案の募集に対して寄せられた文言は312点。その中から、プロジェクト「カルタ部会」メンバーや気仙沼コンベンション協会などが45点を選んだそうです。ご苦労さまでした。

なお、カルタの絵札の素材とする画像募集についてはこちらから。5月31日まで受け付けています。

気仙沼弁については、このブログで何度もとりあげたことがあります。その中から6つの方言/記事を紹介しておきます。お手すきのときにでも。

ぺろんこ
たんがぐ
なんだれかんだれ
ちょすこまっこ
ほまづかせぎ
ほにほにぽやぽや

なお、これらのブログ記事でいつも参照したのが菅原孝雄さんの著書『けせんぬま方言アラカルト』(三陸新報社刊)です。この本はまさに労作。辞書的な使い方はもちろんのこと、読み物としても楽しめます。現在も三陸新報社から購入可能ですので是非に。

方言

『けせんぬま方言アラカルト』(増補改訂版)表紙イメージ
2006年7月刊 定価1,238円(税別)


三陸新報/出版案内サイト
 
 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 気仙沼弁 ば!ば!ば!の場 けせんぬま方言アラカルト

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プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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