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魚町防潮堤その後

本日は、気仙沼市魚町の防潮堤が県のミスで22cm高く施工されてしまった問題に関して。これについては、10月1日に村井知事が気仙沼を訪れ、防潮堤を造り直さない方針を伝えるとともに、それまでの県の対応などについて陳謝、謝罪。これを受けての内湾地区復興まちづくり協議会の会合が10月4日に行われましたが、造り直しを求めるかどうかを議論する状況ではないということで判断は保留されました。工事が再開されたことは知っていますが、まちづくり協議会などの動きが伝わってこないなと思っておりました。

そんな中、12月18日に河北新報が<2018 みやぎ回顧>(1)防潮堤施工ミス(気仙沼)地元の思い くみ取れずという記事を配信していました。


河北写真

河北新報12月18日配信記事より。キャプションは「計画より22センチ高いまま工事が進む防潮堤。県に対する住民の不信感は今も根強い」

河北新報12月18日配信記事

この回顧記事は、〈紙面を飾った主な出来事を、最前線で取材に当たった記者が振り返る〉というもの。そして魚町防潮堤の記事は気仙沼総局の大橋大介さんによるものです。記事は、魚町の防潮堤本体の9割が完成し、来年3月下旬にはできあがると伝えたあと、地元の皆さんの心情などをつぎのように記しています。河北新報さんのリンクは案外はやくきれてしまうので、主要部を引用させてもらいます。


〈 夜はライトアップされるなど、事態は収束したように見える。だが、「責任の所在も示していない。うやむやに終わらせるつもりなのだろう」(魚町の地権者)との声が聞かれるように、県に対する地元の不信感は、今も根強い。

 ミスが発覚したのは4月中旬。地元に三つの選択肢を示しながら、村井嘉浩知事は5月、内湾地区復興まちづくり協議会で、住民が選んだ「造り直し」を否定し、地元の怒りを買った。その後も県は誤解を招く住民のアンケート結果を示したり、施工ミスに気付いた時期を住民よりも先に県議会に示したりして、その度に住民が反発した。結局、両者の溝は埋まることなく、県は防潮堤を造り直さずに背後地をかさ上げすることで押し切った。〉

ここまでが経過。この問題が明らかになった4月中旬からこれまでの動きをコンパクトにまとめています。そして、つぎに地権者や市関係者の言葉を紹介し、住民らの気持ちを記します。

〈  取材の過程で、地権者や市関係者から何度も聞いた言葉がある。 「県がわれわれ被災地と同じ思いの強さを持って仕事をしてくれたら、こんなことは絶対に起きなかった」

 魚町の防潮堤を巡る議論は東日本大震災直後に始まった。住民は防潮堤の不要論を唱えながらも県の求めに応じ、1センチでも低くするための方策や防潮堤を生かした街づくりの在り方を100回以上も話し合った。住まいもなく、仕事の見通しもつかない不安を抱えながら、気仙沼の未来を見据え、貴重な時間を費やした。津波で破壊された古里を再興することだけがモチベーションだったという。今回のミスは、復興に向けて積み上げた住民の思いを踏みにじる行為だった。県が過去の経緯を踏まえ、問題発覚後にもう少し丁寧で誠実な対応をすれば、これほど問題はこじれなかったかもしれない。

 2020年度末で終了する国の復興・創生期間を見据え、県は村井知事が掲げる創造的復興の仕上げに入る。目玉事業の完遂に突き進むのも大事だが、被災地に住む一人一人の思いをくみ取る姿勢も忘れてはいけない。22センチ高い防潮堤が残した教訓でもある。〉(引用は以上)


この大橋大介さんによる記事は、県の施工ミスに対して強く反発した住民の心情というものをよく伝えているように感じました。住民、地権者など関係者のなかにも様々な意見、考え方があると思いますが、今後の県政の教訓とするためには、こうした視点が必要でしょう。

この記事でもわからなかったことがあります。県の方針を受けてのまちづくり協議会の態度表明をどのようにおこなうのか、おこなわないのか。そこをうやむやにして3月下旬の完成を迎えるわけにもいかないと思うものの、それぞれの顔が思い浮かぶ協議会幹部の皆さんの心情、苦渋を思うと、また〈県のミスさえなかったら〉と思わずにはいられないのです。

10月8日ブログ 「造り直し」は保留
 
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テーマ : 気仙沼
ジャンル : 地域情報

tag : 魚町防潮堤

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気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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