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「波蘭の恩返し」

いよいよ今日はサッカーW杯の日本対波蘭(ポーランド)戦です。本ブログも、きのうに引き続きポーランドと気仙沼に関わるお話。

気仙沼に関する話の前に、ポーランドの歴史を少しふりかえってみましょう。18世紀、ポーランド(ポーランド・リトアニア共和国)は3度にわたってプロイセン(ドイツ)、オーストリア、ロシアの3国によって領土を分割されます。いわゆる〈ポーランド分割〉です。

ポーランドが独立を回復するのは、第一次世界大戦後1919年のことですが、当時、ロシア革命の関係でシベリアにはポーランド孤児が残されていました。そして日本は、1920(大正9)年と1922(大正11)年の2度にわたり、計765名の孤児を救済し日本に滞在させました。手厚く看護した後にポーランドへ送り届けたのです。日本赤十字社が中心となっての活動だったようです。今に至る、日本とポーランドとの友好関係の原点のひとつといってよいでしょう。

ここからが本題。2012年12月25日のブログで「ポーランド回顧」と題して記事を書きました。気仙沼の鮎貝家に生まれた歌人、国文学者の落合直文とポーランドの関わりについてです。以下に再掲します。


◎ポーランド回顧        

週刊新潮11月29日号に気仙沼ゆかりの人の名があったので紹介します。その記事は「藤原正彦の管見妄語(かんけんもうご)」の〈ポーランドの恩返し〉。冒頭見開き頁を使った人気連載です。藤原正彦さんは、数学者でエッセイスト。



記事では、ポーランド人が親日的であることの背景を紹介します。明治25年、ベルリン駐在武官だった福島安正少佐は帰国に際し、馬にのりシベリアを1年4カ月もかけて横断したそうです。ドイツ国境を出て東へ進んだ彼は、ある寒村でみすぼらしい農夫に尋ねました。

「ここはどこですか」
「昔、ポーランドと呼ばれた所です」

1975年、長い歴史を誇ったポーランドは分割されて消滅し、ロシア、プロイセン、オーストリアの領土となったのです。農夫の悲しげな表情に祖国を失う悲哀を感じ涙した福島少佐は、帰国後の新聞インタビューでこのことを語りました。これは国民の感動をよび、それを〈落合直文が詩に書き〉、「波蘭(ポーランド)懐古」という歌にまでなったということです。

やっと出てきましたね「落合直文」。気仙沼市松崎片浜の煙雲館、鮎貝家に生まれた歌人、国文学者です。近代短歌と詩の革新運動の先駆者で、明治36年に亡くなっています。

私が驚いたのは、藤原正彦さんが〈読者の方々すでにご存じの〉といった調子で、特に説明することもなく〈落合直文が詩に書き〉と書いていたこと。260万部を越えるベストセラー『国家の品格』の著者にとって、落合直文は説明の必要がない人なのだなあと思い、うれしくなったのです。

さて、ポーランドの話の続き。大正9年(と大正11年)、日本はシベリアに残されたポーランド孤児765名の救出や孤児院の建設などを行ったそうです。そして阪神大震災のときには、その恩返しとして被災児数10名がポーランドに招かれました。そして藤原さんは、両親や兄弟を失った被災児のリュックに入っていた形見や遺品のことなど書いているのですが略します。

私はこの話を読みながら、このたびの大震災における台湾の人達の支援のことを思い出しました。忘れてはいけない記憶であると思います。(再掲内容は以上)


長くなりましたが、ポーランドと気仙沼の親密な関係やその背景がご理解いただければ幸いです。

本日のブログのタイトル「波蘭の恩返し」は、上記の藤原正彦さんのコラム記事タイトル〈ポーランドの恩返し〉からとりました。孤児救済などへの恩返しとしてゲームで負けて欲しいという意味ではまったくありません。誤解なきように(笑)。

本日午後11時キックオフ。うれしい結果となることを祈っています。
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テーマ : 東日本大震災支援活動
ジャンル : 福祉・ボランティア

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プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/66~67歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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