22cm高い防潮堤

4月15日の三陸新報の記事には驚かされました。気仙沼の内湾地区で建設中の魚町防潮堤に施工ミスがあり、22cm高くなってしまったというのです。4月14日に市役所であった内湾地区復興まちづくり協議会ワーキングで県側から説明があり、川端副知事が陳謝したとのこと。

三陸新報
三陸新報4月15日記事の一部イメージ

三陸新報や河北新報の記事内容を要約するとこんなことです。

内湾地区で宮城県が建設を進めている防潮堤の魚町地域計画は当初は海抜5.1mで、このうち余裕高1mをフラップゲート化し、市がおこなう区画整理事業で防潮堤の背後地を盛り土することにより、陸側からの見た目が1.3mとする計画でした。2015年7月に着工しましたが、2017年3月に地盤の隆起分22cmを防潮堤の高さから差し引く計画に変更し、見た目の高さは1.08mとなる予定でした。

しかし、今年3月に県担当者が確認したところ、完成済みの一部区間160mで変更前の高さで施工されていたことがわかったのです。設計段階で変更内容が反映されず、県側もそのミスに気付かないままに施工されたようです。南町側の防潮堤には問題ありません。

今後の対応について県は、①フラップゲートを取り外すなどして再工事を行う(最大12カ月を要し費用は数億円)②防潮堤はそのままに背後地をかさ上げして見た目の高さを抑える③22センチ高いままとする3案を示したそうです。造り直す場合、土地区画整理事業も含めると最大15カ月の遅れが出る想定です。

河北新報によれば、菅原茂市長は「納得できないし、非常に残念。県は早急に解決策を講じてほしい」とコメントしています。県の事業とはいえ、市長・市議選の告示日に大変な事態が明らかになりました。まちづくり協議会も、3案を示されてどれを選ぶかといわれてもすぐには返事ができないでしょう。

防潮堤が完成しなければ、かさ上げも進行できませんから魚町地区の土地区画整理事業に遅れを生じます。地域住民と県が時間をかけて議論を重ねて決着した防潮堤の高さだっただけに今回のミスは本当に残念です。4月17日配信の産経ニュースによれば村井県知事が16日の定例会見で陳謝したとのことですが、なんといっていいのか、言葉が見当たりません。魚町の皆さんにとってはなおさらのことでしょう。

河北新報4月15日配信記事
(続報)河北新報4月19日配信記事
毎日新聞4月15日配信記事
NHK4月15日配信記事(動画あり)
産経ニュース4月17日配信記事

(追記)
本ブログ投稿の翌日4月19日に、施工ミス経過の詳しい内容を紹介しております。こちらもご覧ください。
4月19日ブログ「施工ミスの原因は」
スポンサーサイト

テーマ : 東日本大震災支援活動
ジャンル : 福祉・ボランティア

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/66~67歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

最近の記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
06 | 2018/07 | 08
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
RSSリンクの表示