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被災水門保存異論

2月6日のブログ「被災水門を保存へ」で、気仙沼市がお伊勢浜海水浴場の被災水門を震災遺構として保存する方針を固めたとのNHKニュースを紹介しました。その後、2月8日の三陸新報にはNHKとは違う角度からの写真と記事が掲載されていました。

被災水門

三陸新報2月8日記事の一部イメージ

記事によれば、2009年に整備されたこの水門は、用水路の出口で、震災時の引き波で海側に動いたそうです。現在は3分の1ほどが砂に埋まった状態とのこと。水門を管理する宮城県としては、国の防潮堤整備に合わせて、新たな水門を陸側に復旧するのに伴い、この水門は撤去する方針でした。しかし、階上まちづくり協議会が震災伝承に生かしたいと市に要望し、市はこれを受けて県と協議しました。そして県は、被災水門の撤去を取りやめて気仙沼市に移管することにしたといった経緯です。

この記事ではじめて知ったのですが、市としては進入できないように柵を設定するなどするものの、保存のための処置は行わずに朽ちるままにするとのこと。つまり、震災遺構として保存される旧気仙沼向洋高校舎の近くとはいえ、その整備や保存はまた別の話ということでしょう。まあ、地域の要望を受けての市の対応としてはそれもありかと思っておりましたところ、2月10日の三陸新報にはつぎの記事が。

市議会対応

三陸新報2月10日記事のイメージ

9日の市議会震災調査特別委員会で〈一部議員から「プロセスを踏んでいない」などと対応に異論の声が上がった〉というのです。9日は2月定例会が閉会した日です。細かな話は略しますが、市当局は、まちづくり協議会からの提言や復旧・復興事業に支障がないこと、震災遺構として保存する旧気仙沼向洋高校との相乗効果を挙げたそうです。市長からは、市の震災遺構は旧向洋高校以外に検討する姿勢はないということと、水門についても「自然に朽ちていくものであり、簡単な安全対策以外はやるつもりもない」と語ったとのこと。

地域住民の意向をくみ取って行政として迅速に対応したつもりが、議会からは「急な話」「手順踏め」との声があがる。私としては、NHKとは違うアングルの水門写真を紹介しようと思っただけなのですが、なにか妙な話にまきこまれてしまったような気分(笑)。〈みんなでよく話し合って、より良い解決策を探ってほしい〉としか言いようがありません。

なお、タイトル中の〈水門保存異論〉は、韻を踏んでみました。〈水門保存異論反論〉つうのも考えたのですが、〈別に反論じゃねーよ〉という声がどこからか聞こえてきたのでやめたということを記しておきます。それにしても、住民、行政、議会、そしてメディアも含め、さまざまな立場でそれぞれに大変だなあというのが実感です。
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テーマ : 東日本大震災支援活動
ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気仙沼中学 お伊勢浜 震災遺構

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気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/69~70歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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