「ほまづかせぎ」

4月21日のブログで、大島の老人会メンバーによるツバキ油の瓶詰め作業を紹介しました。このニュース映像を見て思い出した言葉が〈ほまちかせぎ〉。気仙沼弁的な発音でいえば〈ほまづ稼ぎ〉でしょう。

『けせんぬま方言アラカルト』(菅原孝雄 編 三陸新報社刊)に出ているだろうかと調べてみると、〈ほまづ〉として収録されていました。

ほまづ
『けせんぬま方言アラカルト』より(クリックで拡大)

【ほまづ】
国語辞典では「帆待ち」で、臨時の収入、へそくりとある。出帆を待つ間の船頭の稼ぎの意という。気仙沼には、この「帆待ち」を語るエピソードがいろいろある。(例文)「マツダケで ええほまづ稼いだでば」

例文にあるマツタケも大島の亀山あたりの話かもしれませんね。カットの絵に添えてある言葉もなかなかです。「ええ ほまづかせぎ すたでば」。以上の解説文に加えて、〈ほまづ〉に関する囲み記事で、つぎのように記しています。

「藩政時代、江戸通いの帆前船(ほまえせん)が、暴風雨が近くなると最寄りの島かげなどでなぎるのを待った。その日数が長引くにつれて水夫たちは荷の一部を持ち出し、小遣いにあてたという。船頭などもまじり半ば公然と行われたとも。気仙沼の大島・横沼の沿岸には、その帆待ちした個所(島かげ)が随所にあった。このほか「帆待ち」は陸地でもあり、懇町田(ほりまちだ)説、穂待ち説などもある。」(引用は以上)

なるほどね。元々は、ちょっと悪事のにおいもあったようですが、私が知る気仙沼弁としては、あくまで臨時収入や小遣いかせぎといったニュアンスでしょう。

先日のツバキ油が、大島のご老人の方々にとって、そこそこの〈ほまづ〉になったとすればうれしいです。大島の椿の恵みといったところでしょう。
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tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 ほまづ 帆待ち

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東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

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