日篭・神様遊ばせ

2月8日のブログで〈神様あそばせ〉について書きました。その記事で〈気仙沼市唐桑町の早馬(はやま)神社ホームページの年中行事の説明の中にある「日篭・神様遊ばせ」の〈日篭〉ひかご?がどういうことなのかはわかりません〉と書きました。そして、そのままにするのも気持ちが悪いので、早馬神社さんにメールで問い合わせたところ、丁寧な返信をいただきました。本日はその内容を紹介します。

早馬神社

早馬神社ホームページのイメージ(クリックでジャンプ)

ホームページでは〈日篭〉と略字を用いて書いてありましたが、〈日籠〉は〈ひごもり〉のことだそうです。以下、解説の文面を引用いたします。

◎日籠について

日籠(ひごもり)とは日中(昼間)、神社に籠(こも)って神様に祈願をすることを指します。個人個人で祈願される場合は手術の成功や病気平癒、大漁祈願を願うことが多くローソクを灯して祈願されます。昔は夜籠り(よごもり)も行われ、一晩中籠ってお願いをしました。

日籠の中でも年始と年末に行われ、地区ごとに毎年同じ日に行われる行事を「神様遊ばせ」とも言います。神様にお米やお酒、お菓子の他、種々のお供え物を供えて1年の安泰を祈願し、その後、お供えした食品をお下げして食べ、神様と人が神人共に時間を過ごします。神様が遊ばせになる、神様と共に遊ぶという意味があります。

日籠、夜籠の名称は全国的にあるかと思われますが、「神様遊ばせ」に関しては唐桑が発祥かと思われます。古くは「おかみさま」で行われていた行事を、神社近くの地域の氏子からの依頼により早馬神社でも始めることとなりました。そこから気仙沼に広がっていったと思われます。今現在では当時沢山いた「おかみさま」も唐桑では全員亡くなられ、神社でのみ行われています。

早馬神社での神様遊ばせは地区ごとに女性達が神社に集まり、新年には平穏無事を願い、12月には報賽(ほうさい/1年の感謝)を行います。ローソクを旧暦の月の本数灯し、御祈願を行った後、お菓子やお煮しめを食べながらワイワイ雑談をして楽しみ時間を過ごします。昔は女性達が前年の暮れからお正月のお松納めまで休みなく働き、神様遊ばせだからと胸をはって出掛けることができ、その慰労とストレス解消の意味もありました。また、同じ地区の人達同志の結びつきを強くする効果もあったようです。(引用は以上)


梶原忠利宮司さまがまとめてくださったとのことで恐縮しました。唐桑における〈神様あそばせ〉の由来、背景がよくわかりました。ありがとうございました。

説明のなかにある〈おかみさま〉は、たしか〈おがみさま〉とも呼ばれたはずです。東北地方北部では〈イタコ〉とも。私が小さなころの気仙沼市魚町では、近所の人が亡くなると〈口寄せ〉という集まりがあって、〈おかみさま/おがみさま〉に来てもらい、亡くなった人からのメッセージを拝聴する風習がありました。私自身に参加経験はないのですが、母が〈今日は誰それさんの家で口寄せがあるので行ってくる〉と語っていたことを覚えています。

1年ほど前だったか、一ノ関市で〈最後のおかみさま〉が亡くなったとの新聞記事を見て、このブログで紹介しようと思いつつそのままになってしまいました。また、〈神様あそばせ〉についても、遠野地方などでは〈オシラサマ遊ばせ〉を行うそうなので、両者の関連など興味がつきません。本日は、早馬神社さんにお教えいただいた内容の紹介にとどめますが、この話題についてはまたあらためて。

今回、早馬神社様には大変お世話になりました。かさねてお礼を申し上げます。

2月8日ブログ「神様をあそばせる」
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tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 神様あそばせ 早馬神社 日籠

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東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/64~65歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

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