守るもの失うもの

きのう1月20日の三陸新報の一面記事。気仙沼市唐桑町での〈荒谷前防潮堤が完成〉を伝えていました。

荒谷前防潮堤
三陸新報1月20日記事(クリックで拡大)

唐桑の大沢地区荒谷前というのは、地図でみると岩手県境に近い地域のようです。記事を一部引用します。

(宮城)県が、気仙沼市唐桑町大沢地区の荒谷前で進めていた防潮堤整備工事が完了した。(中略)防潮堤は、荒谷前地区海岸災害復旧工事として整備。高さ海抜11.3m、幅217mの傾斜護岸を建設した。工事は、市内の小野良組が請け負い、平成25年10月に着手し、今月6日に完了した。主に港地区の家屋を津波被害から守るのが目的。海岸環境の破壊を懸念する声もあったが、比較的早い段階で住民側が合意した。(引用は以上)

私がおどろいたのは、防潮堤の写真です。はじめは出来の悪い完成予想図かと思いました。広角レンズで遠近感やボリューム感が強調されているかもしれませんが、圧倒的な大きさ。単なる高さだけでなく、その底面や深さを考えると工事に2年2カ月を要したのもうなずけます。ナンボかかったのか。記事には費用が書かれていませんでした。

この防潮堤は県が行ったもの。国の予算を受けてのもので、市の費用支出は基本としてはないはずです。しかしなあ、この防潮堤の目的が、主に港地区の家屋を津波被害から守るためというのを聞くと、その家屋がどれだけあるのかと問いたくなるのです。大きな費用をかけるのであれば、なにか別の方法もあるだろうにと。

記事には、本日21日の竣工式には、宮城県気仙沼土木事務所の所長や唐桑地域自治区の区長、小野良組の社長ら約20人が出席して神事を行うとありました。竣工を祝う人が約20人か。

〈守るもの〉の片方で〈失うもの〉。なにかを得ようとすれば、なにかを捨てなければならない。そのバランスが適正なのかどうか。この記事の写真を見て、そんなことを考えさせられました。
スポンサーサイト

テーマ : 東日本大震災支援活動
ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 防潮堤 防潮堤を勉強する会 荒谷前

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

最近の記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
RSSリンクの表示