大島漁協文庫完成

ちょっと前の話題になりますが。気仙沼大島の旧 大島漁協(現 宮城県漁協気仙沼支所大島出張所)が保存してきた漁業資料を収蔵する「大島漁協文庫」が島内の大向地区に完成、9月26日に内覧会が開催されました。

9月27日大島
三陸新報9月27日記事より

文庫の完成については、三陸新報のほか、読売新聞や河北新報も伝えています。それらの内容を総合してお伝えします。

明治時代からの約5千点にものぼる旧大島漁協の資料は2011年の東日本大震災で浸水しました。しかし、神奈川大学日本常民文化研究所と大学院歴史民俗資料研究科による救出作業が行われ、文化庁の文化財レスキュー事業の支援も受けて再生整理されました。そして、これらの資料を収蔵・閲覧・研究する施設として、同大学工学部建築学科重村・三笠研究室により設計された大島漁協文庫が完成し、4年ぶりに貴重な資料が戻ってくることになったのです。文庫の建設にあたっては、日本常民文化研究所と三井物産環境基金の支援がありました。本当にありがたいことです。

内覧会の前日9月25日には、資料の活用策を探る「漁協文庫の未来にむけてのシンポジウム 漁村文化と大島の未来」が大島公民館で開かれました。これには、川島秀一東北大教授(気中21回)、山内繁・気仙沼市文化財保護審議会委員長(気中18回)らも参加しました。(以上が新聞記事ベースの話)

日本常民文化研究所は、1921年に渋沢敬三(渋沢栄一の孫)が創設した私設博物館〈アチック・ミューゼアム〉がルーツ。民具や古文書の収集・整理、漁業史研究などをおこない、1982年に神奈川大学の付属研究所になっています。上記の川島秀一さんも2012年から同研究所の特任教授をつとめました。

独特の中世史観で知られる歴史学者 網野善彦さんも日本常民文化研究所に属していたことがあります。奥様の真知子さんは同研究所の同僚でした。真知子さんの兄の息子が、宗教学者 中沢新一さんです。

また話が細かくなりすぎましたね。要は、ご支援をいただいた日本常民研究所が民俗学研究における歴史と実績をもっていること、そして旧 大島漁協が保存してきた資料の大きな価値をお伝えしたかったのです。網野善彦さんが資料返却のために奥様とともに気仙沼を訪れた話はまた別の機会に。

最後になりましたが、日本常民文化研究所、三井物産さんはじめ、資料保存、文庫建設のためにご支援とご協力をいただいた関係者の皆様に厚く御礼を申し上げます。

河北新報9月18日配信記事
読売新聞9月27日配信記事
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ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 大島漁協文庫 日本常民文化研究所

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東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

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