肝油ドロップの肝

小学校はいま夏休みです。50年以上前、私が気仙沼小学校に通っていたときの夏休みで思い出すことのひとつが〈肝油ドロップ〉。固いゼリーというか〈グミ〉みたいな食感でした。1カ月前くらいに注文をとって、夏休みが始まる前日、1学期の終了日に配られたのではなかったか。あまり早く配るとみんなすぐに食べちゃうから(笑)。

調べたら、ヤフーオークションに〈カワイ肝油ドロップ〉の缶が出品されていました。

肝油ドロップ
ヤフーオークション出品イメージ(画像クリックで該当ページへ)

たぶん私たちのときもこんな感じの缶だったのでしょう。確かな記憶はないのですが、なぜか懐かしい。3000円からとのことですが、本日昼近くの時点では、まだ入札がありません。

肝油は、タラやサメ、エイなどの肝臓から抽出した脂肪で、ビタミンAやビタミンDが豊富に含まれているそうです。そして明治44年に現在の河合製薬が肝油のドロップ化に成功し、戦後は学校給食などの栄養補助として用いられたとのこと。ただし、現在の〈カワイ肝油ドロップ〉は魚油からではなく、各種ビタミンから製剤されているらしい。

私の勝手な想像ですが、当時の肝油の原料となる魚油を気仙沼も供給していたのではないでしょうか。サメ/フカから抽出したコラーゲンを利用した健康食品や化粧品などが気仙沼でも開発されています。それと同様に、昭和の時代にサメから抽出した気仙沼産の肝油がドロップに利用されていてもおかしくはないでしょう。

そう思って調べてみたら、気仙沼市のホームページ「観光・イベント」のなかの「サメ物語」にその記述がありました。

「サメの利用は練り製品の原料にとどまらず、サメの種類によっては、肝臓からビタミンAなど豊富に含む油が獲れるため、戦前から物資不足の戦後にかけては、栄養補給用の肝油などの原料として、また、戦時中は機械油(潤滑油)など軍需素材としても活用されていました」

やっぱりね。しかし、肝油の話のあとに戦時中の軍需素材としての利用が書かれていたのには驚いた。気仙沼に水揚げされるサメは、戦時中は機械の潤滑油に、そして戦後は子供達の栄養になるなど、さまざまな物語や歴史を背負っているようです。


紹介した「サメ物語」は、気仙沼のサメの話がコンパクトにまとめられています。是非ご覧ください。

気仙沼市HP/気仙沼のサメ物語
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tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 肝油ドロップ

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東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

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