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川島秀一著書 書評

3月29日(日)の読売新聞書評欄に、このブログでも紹介した川島秀一さんの著書『安さんのカツオ漁』の書評が掲載されました。評者は東京海洋大准教授の濱田武士(はまだ たけし)さん。濱田さんは、『漁業と震災』『日本漁業の真実 』『福島に農林漁業をとり戻す』などの著書がある漁業経済学者です。

書評イメージ
3月29日読売新聞記事の一部イメージ

全文引用します。

「 本書は土佐カツオ一本釣り船の船頭だった青井安良さん(安さん)の半生を通して厳しい自然環境の中で生きる現代の人間の姿を映し出す。

 カツオは太平洋を大回遊する。それを追うカツオ船は土佐の船であっても三陸など各地の漁港に水揚げする。一方でカツオ漁はまき餌となる活きたイワシが必要なので、それを仕入れる餌買が全国の浜を巡り続ける。カツオ漁はイワシ漁がなければ成り立たないのだ。またカツオの群れ(=ナブラ)は鳥、流木、ジンベエザメなどに付いているから漁の時それら付物を探すが、最新鋭の技術が導入されていてもナブラとの遭遇は勘に頼らざるを得ず、今でも神頼みである。カツオの豊漁を祈る神事が現存するのも納得だ。

 安さんは言う。漁仕事は辛いが、豊漁だったときの喜びは他に代え難いと。この漁師の喜びは、おそらく漁の原動力。カツオの食文化の土台でもある。また著者の故郷であり、復興最中の宮城県気仙沼に希望の灯をともしている。

 現代でも自然を敬い、そこで力強く生きる人々がいて、我々の食がある。この理解を深める良書だ。」引用は以上。

安さんの言葉を引いて評者の濱田さんは、漁師の喜びが漁の原動力であり、復興さなかの気仙沼に希望の灯をともしてもいると記しています。本書を〈良書〉であると評す濱田さんの文章がとてもうれしい。

読売新聞では2012年6月にも秀一さんの『津波の町に生きて』を紹介してくれました。私は、朝日新聞の書評欄に『漁撈伝承(ぎょろうでんしょう)』についての書評が掲載されているのを見たときのことを思い出します。同じ気仙沼市魚町で育った一年後輩になる秀一さんの仕事が評価されたことがとてもうれしかったのです。その切り抜きが今も手元に残っています。2003年のこと。あれからもう12年がたちました。

2012年6月21日ブログ「川島秀一さん3」

『安さんのカツオ漁』は冨山房インターナショナルからの発刊で、定価は1800円(税別)。気仙沼市内書店か下記AMAZONにてお求めください。

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テーマ : 東日本大震災支援活動
ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 気仙沼高校 川島秀一 安さんのカツオ漁

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気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/67~68歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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