皆つながっている

震災時に気仙沼中央公民館に避難した446人を描いた猪瀬直樹さんのノンフィクション『救出』についてはこのブログでも紹介しました。そしてきのう2月19日、東京・神保町の東京堂書店ホールで、その刊行記念トークイベント「3.11を語り継ぐ」が開催され、私も参加しました。

トークイベント
写真撮影は難しかったので開始前の会場スナップを一枚

話のお相手は、ノンフィクション作家の石井光太さん。震災後の釜石における遺体安置所をめぐる現実を描いた著書『遺体』は西田敏行さんを主演に映画化もされました。『津波の墓標』という著書もあります。

午後7時から8時ごろまではおふたりの話。詳細は略しますが、NHKの特集ドラマ「生きたい たすけたい」は、猪瀬さんがNHKに語った話がもとになっているということをはじめて聞きました。あのドラマに猪瀬さんは登場しないのですが、『救出』に描かれる人物が、NHKドラマと重なっていることを不思議に思っていたのです。

また猪瀬さんは、〈いま考えると、書名は「救出」ではなく「脱出」にすべきだったかもしれない〉とも語っていました。たしかに著書の内容は、中央公民館で絶対絶命の危機にさらされた446人が脱出されるまでのドキュメントで、救出のための猪瀬さん自身の動きはわずかに記されているだけなのです。

お二人の話のあとは、会場からの質問におふたりが答える形で進行。3人ほどの質問のあと、最後に私がほんの少しだけ、こんなことを話した(つもり)。

〈 質問ではなく一言お礼を。私は気仙沼の出身です。『救出』の中にも登場する保育所長林小春さんは小学校・中学校の同級生でした。そして、多くの同級生の親や子供、奥さん、孫などがあの公民館に避難し、救出されたのです。その人たちはもちろんのこと、多くの気仙沼の人が猪瀬さんや東京消防庁の方々を命の恩人と思っています。そのことを直接お伝えすることができればと思いここにまいりました。ありがとうございました 〉

この後は、お二人のサイン会。私も持参した『救出』に署名していただきました。その折に猪瀬さんが〈小春所長と同級生だったんだね〉と。私が〈あとがきに取材協力者として名があった三陸河北新報の佐藤紀生記者は、妻の同級生です〉というと、猪瀬さんは〈そうなんだ。みんなつながっているんだよな〉と応えてくれました。

〈みんなつながっている〉。昨日の夜は、それをローカルな気仙沼地方独特の地縁の意味に受け取りました。それが地縁だけでなく、446人の救出に結びついた気仙沼からロンドンそして東京というツイッターを通じてのグローバルなつながりの意味も含んでいたことに気付いたのは、今朝のことでした。

猪瀬直樹さんの『救出』、ぜひお読みいただければと。

1月23日ブログ「猪瀬さんの「救出」」
2012年3月12日ブログ「猪瀬さんに感謝」

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テーマ : 東日本大震災支援活動
ジャンル : 福祉・ボランティア

tag : 気仙沼 気中20 気仙沼中学 気仙沼高校 猪瀬直樹 救出

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気中20回生支援会

Author:気中20回生支援会
東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

twitter:@kechu20

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