費用対効果考えて

本日8月25日は、先日のブログでも紹介した気仙沼出身の小山鼎浦(東助)の命日〈鼎浦忌(ていほき)〉。大正8年に39歳で亡くなっていますから没後95年です。鼎浦は、東京帝国大学では哲学を学び、その後に衆議院議員としても活動したことなどから哲人政治家とも呼ばれました。〈哲人政治家〉。いまや完全に死語でしょう。残念だけど。

さて、先週8月21日、衆議院決算行政監視委員会の松浪健太委員長をはじめとする理事や委員14名が気仙沼を訪れ、防潮堤が計画されている海岸などを視察しました。22日の三陸新報がその様子を伝えています。見出しは「費用対効果考えて」。

8月22日防潮堤
8月22日付け三陸新報の記事イメージ

委員からは「費用対効果を考えて建設すべき」など厳しい意見が出たといいます。記事ではつぎのように伝えています。

〈 委員らは「津谷川右岸の堤防を高くする意味はあるのか」「大谷の住宅は高台に移転し、JRと国道を山側に回しては」「国全体を考えれば、費用対効果などを念頭に進めてほしい」などの意見を挙げた。
防潮堤などの整備費用は中島海岸が約230億円。一世帯当たりの公費投入額は試算していない〜との答弁を受けた松浪委員長は「血税を投入する。費用対効果から国民の納得が得られない。そうした観点での計算もすべき」と語った。〉

引用は以上です。報道資料によれば、市内視察場所は、中島海岸防潮堤整備事業(小泉小学校)、大谷海岸防潮堤整備事業(大谷海岸「道の駅」)、「南町紫市場」、内湾地区防潮堤整備事業(内湾地区)です。

上記の松浪健太委員長らの意見に対し、気仙沼土木事務所担当者が〈住民の生命、財産、なりわいなどを守る事業であることを強調。「造らなければ危険区域が広がり、高台に移る人が増え、先祖から受け継いだ土地を手放すことにもなる」と理解を求めた〉といいます。

この担当者の話は答になっていないと思いますが、それを責めるのは酷というものでしょう。松浪委員長らの問いは是非、村井嘉浩宮城県知事に発していただきたい。そして、その答が真に納得できるものかどうか教えて欲しい。

衆議院決算行政監視委員会の議員団は、2012年10月17日にも気仙沼を視察しています。そのほか、多くの国会議員が気仙沼を訪れ、その都度いろんな意見を述べて去っていきます。しかしその後、巨大防潮堤計画に対する国会での議論はどうなっているのか。〈監視〉したいのはこっちの方だと、つい言葉が乱暴になってしまいます。先週まで続いた酷暑のせいばかりではないでしょう。
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テーマ : 東日本大震災支援活動
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東日本大震災で被災した気仙沼中学校第20回卒業生(1967年3月卒/65~66歳)たちを支援する首都圏在住同級生を中心としたグループです。魚町出身東京在住の3年8組小田が書いています。

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